【感想・ネタバレ】人を自在に動かす武器としての「韓非子」のレビュー

あらすじ

【内容紹介】
JFEホールディングス特別顧問・數土文夫氏推薦!
マキャベリの『君主論』と並ぶ人心掌握の名著『韓非子』を、「リーダー論」と「イノベーション論」の視点で再構成した、まったく新しい解説書!
「人が動く法則」「転落するリーダーの特徴」「繁栄する組織の真理」など、時代を超えた普遍的なセオリーを知るのに最適の一冊。【著者紹介】
[著]鈴木 博毅(すずき・ひろき)
1972年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒。ビジネス戦略、組織論、マーケティングコンサルタント。MPS Consulting代表。
日本的組織論の名著『失敗の本質』をわかりやすく現代ビジネスパーソン向けにエッセンス化した『「超」入門 失敗の本質』(ダイヤモンド社刊)はベストセラー。『実践版 孫子の兵法』(プレジデント社刊)は5万部を超えるロングセラーに。その他、著書多数。【目次抜粋】
はじめに
第1章 人が動くには法則がある
第2章 爆発的なエネルギーを生み出す韓非流「活人術」
第3章 人を自在に動かすリーダーになる方法
第4章 転落するリーダーの5つの特徴
第5章 部下のやる気を潰す上司、やる気を3倍に高める上司の違い
第6章 集団にパワーを生み出すイノベーションの正体
第7章 『韓非子』が指摘した、繁栄が続く6つの真理
超訳『韓非子』名文9編を読む
おわりに

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Posted by ブクログ

実用的でわかりやすいリーダー論。自分を見つめ直す良い機会になった。特に実行力と厳しさは意識して活動したい。

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2022年09月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

孫子の兵法を探したところ、韓非子の方が良さそうだったので。

感想。面白かった。韓非子は、ちょうどキングダムと同じ時代、秦が中華統一を進める時代に、各国の衰退を踏まえて書かれたものらしく、漫画の影響もあってか共感しやすかった。

備忘録。
・役割や肩書きは、褒美ではなくテスト。官職を与えて仕事をやらせてみれば、愚か者と知恵者とがはっきりする。

・韓非子は徹底した事実主義を主張。評判や雰囲気で物事を判断すると国は滅亡すると。

・事実を元に、しっかりと評価し、しっかりと罰する。ズルイ者が得をする環境を作ってはならない。

・褒めるか叱るか、どちらかは必ず行う。「山には躓かないで、蟻塚に躓く」ということわざにあるように、部下の小さな失敗(蟻塚に躓く)を放置すると、部下は山は避けれても蟻塚を避けられず。

・そのためにも、効果的な基準を持つべし。これ大事。矢の名人の百発百中の素晴らしさは、その的があるからこそ評価出来る。

・優秀なものに仕事を任せ、愚かなものから仕事を引き上げる。これに徹すれば、誰もが懸命に働かざるを得ない。

・空飛ぶ竜は雲に乗り、天に昇る蛇は霞に遊ぶが、雲が消えて霞が晴れてしまうと、竜や蛇は天に昇れず、ミミズやアリと変わらない。しかし、ミミズやアリは雲や霞があっても天には昇れない。→本人の資質と、チャンスや状勢の2つが、成功には不可欠。

・上に立つものは、優れた才能を備えていても、自分で仕事をしたりはせず、臣下に仕事をさせてそれを観察する。→個人プレーよりも部下の指導。

・名君は知恵があっても、それによって思慮を巡らせしたりはせず。→自分の知ってることだけで考えず、大きな波と時代の変化を知って勝つ。

・人を動かす要諦は、「必要だが嫌なこと」をやり抜く環境づくり。それに効くのが、賞と罰。

・君主は自分の望むことを外に出してはいけない。臣下はきっとそれに合わせて自分を飾りたてるだろう。→言わんとすることはわかるが、それは組織として非効率で冷たすぎないか?

・「十過(10の失敗)」。前半5つでは、大局観をもって優先順位をしっかり判断しろ、と言っている。後半の5つでは、慢心ダメよと言っている。

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2019年07月07日

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