【感想・ネタバレ】カレーライスはどこから来たのかのレビュー

あらすじ

誰も知らないカレーライスのルーツを追跡!

カレー研究家として、絶大な人気を誇る著者が日本のカレーライスのルーツを追って国内外を4年間かけて徹底取材した、笑いあり、歴史的発見有りのエンタメノンフィクション。幕末、明治期に日本に入ってきたとされるカレー。いまや日本の国民食となっているが、そのルーツは誰も知らない。インドからカレーが来たと思っている人は多いが、果たしてそうなのか?海外から日本にどうやって入ってきたのか、その味はどんなものだったのか?外国船が訪れた港や軍港を調査し始めた著者は更なる手掛かりを求めて、会社を辞め3人の子供と妻を残し、海外に飛び立った。前代未聞のカレールーツを探る旅が始まった!解説はエッセイストの平松洋子さん。

※この作品は、『幻の黒船カレーを追え』(単行本版)の文庫版となります。

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インドからイギリスを経由してやってきたとされる日本のカレーのルーツを探る話。著者がいろんな場所に取材に行くのですが、行ってはハズレの繰り返しなので、一冊の本としては話のまとまりに欠けるように感じしました。とはいえ個々のエピソードには面白いものが多いですし、著者の熱意には脱帽です。

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2020年08月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この本は、「日本のカレーライスがなぜインドと大きく違うのか?」という疑問を持った作者が、そのルーツである「黒船カレー(ブリティッシュカレー)」を探す調査の記録です。
作者はまず、イギリスから伝わったと考え、家族旅行や仕事の合間を縫って日本の10以上の港町を調査しますが、手がかりは得られません。
次に、仕事を3か月休み、イギリス本土に渡ります。そこで、イギリスのカレーがインドとは異なり、「カレー粉」と小麦粉、だしを使う独自のものだと発見しますが、求めていた「黒船カレー」は見つかりません。
帰国後、調査の「失敗」に気づきます。一度「まずい」と断念した古いレシピが、実は「赤い鶏(fowl)」を「赤いカエル(frog)」と誤訳していたこと。さらに、調査していた「UK」が当時の定義ではイギリス本土だけでなくアイルランドなども含んでいたことです。
最後にアイルランドへ向かい、似たカレーを発見しますが、その原料のカレーペーストが「中国産」であったことが判明し、調査はまたも振り出しに戻ってしまいます。

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2025年12月05日

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