あらすじ
母のために病院に通い続けるアカリだが、看病をアカリに押しつける姉の高圧的な態度にストレスは爆発寸前…。そんなある日、アカリはあることに気づく…
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
意識が戻る
支配的な毒母から逃げることを決心した女性の体験記の第四話。
まだ意識が戻らない母親の見舞いに行くアカリと姉。
しかし説明を聞いていてもメモを取らない妹を姉はまた叱責する。
腹が立ちながらも自分の気づかない所を指摘する姉の存在に助けられてるのも事実だった。
そして母のいない自宅に一人でいるととても楽なことに気づいたアカリ。
自分のペースで風呂に入ったりゴミを捨てたり何よりも母親に会わなくていいということに気づいたからだ。
そして母の意識が戻るが記憶障害を起こしているらしく本人の物を渡してもそれは自分の物じゃないと言ってしまう。
そんな母の姿を見てこれから自分が介護しなきゃいけないかもとか不謹慎かもしれないけど自分中心の不安を抱く。
意識が戻ったことで姉ももう来なくなった。
ほとんどなにもしてないくせにえらそうなことをいう彼女がいなくなり、アカリは自分のモヤモヤをますますどこにぶつければいいかわからなくなるのだった。
高齢に近い親が倒れるとそのままぽっくり逝くより中途半端に体が動かないまま生きている方が他の家族の負担になる場合がある。
そのときにうまく逃げて、何かあったときに介護している人に文句を言う人がいるけどアカリの姉はまさにそのタイプだろうなぁという感じがした。
そして母親に支配されているアカリの思考のナチュラルな母親中心の考え方が自分を見ているようで怖い。