あらすじ
母が倒れた!?病院に搬送された母の容態を心配し、発見が遅れたことを悔やむアカリ。遅れてやってきた姉の態度は、さらにアカリを追い詰めるもので…
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病床の母親に対して話したいと思うようなことが何も無い、という事実が母親と主人公の心の距離を表しているようで、その距離は全て毒親のせいなんだよな、と悲しくなります。
母、倒れる
支配的な毒母から逃げ出そうとする女性の体験記の第三話。
婚活パーティーで出会ったマサアキとこれから生きていきたいと思ったアカリは徹底的に母親と距離をとることを意識していた。
しかしそのさなか母親が倒れてしまう。
救急車をなんとか呼び病院に搬送するが救急隊員に母親の普段の健康状態を聞かれても答えることができない。
病院についたあとようやく姉に連絡を取る。
その中でもっと母親を大事にしていたらこんなことにはならずに済んだんじゃないかと後悔し始める。
処置が終わった母親に会いにICUに行ったアカリは改めて母親に対面するが話したいことがない。
そして倒れた原因が脱水であること、しかし今後は脳梗塞などの可能性も否定できないことから検査が必要とのことだった。
姉がついた後いつ倒れたかなど聞かれたが答えられないアカリに対して彼女はそれを叱責する。
もともと性格が合わない姉妹だったが姉が結婚してよけい性格がキツくなったのでそれに対して腹が立つのだった。
家族に危機があったときは結束するものだと思っていたけどそんな感じがみじんもない我が家を見て、アカリは自分の家族は普通じゃないということに気づくのだった。
毒親な母と気軽に連絡が取れる位の性格のきつい姉にますます自宅が自分の居場所に思えないアカリにとても共感した。
違和感
何故あれだけ酷い仕打ちをしてきた親をここまで純粋に心配して行動してるんだろう。
そのまま放置してしまえば親が世界にいない夢の生活が出来たのに。
私の親も毒でしたがこんな気持ちにはならず、エッセイあるあるの「既視感」が全く当てはまりませんでした。
ただ自分を縛り付ける人間相手なのに、助けても何の得もないのに何故助けたんだろう、この主人公は。