【感想・ネタバレ】十代に共感する奴はみんな嘘つきのレビュー

あらすじ

「絶対めんどくさい女になってやると思ったけれど、それもめんどくさい」
いじめも自殺も恋愛もセックスもすべて日常――17歳の濃密な二日間

「感情はサブカル。現象はエンタメ。
つまり、愛はサブカルで、セックスはエンタメ。私は生きているけれど、女子高生であることのほうが意味があって、自殺したどっかの同い年がニュースに流れて、ちょっと羨ましい……。」(冒頭部分)

女子高生の唐坂和葉は17歳。
隣のクラスの沢くんへの告白の返事は「まあいいよ」。

いつもヘッドフォンをつけていて「ハブられている」クラスメイトの初岡と、沢の会話を聞きながら、いろいろ考える。
いじめのこと、恋愛のこと、家族のこと。

十代のめまぐるしく変化する日常と感情と思考を、圧倒的な文体で語る新感覚の小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

愛は感情。
セックスは現象。
とても、納得できる言葉。

人間なんてみんな気持ち悪い。
感情も体験も記憶も、本当の意味ではシェアできない。
何を思ってたって、何も起こらなければ何も思ってなかったのと同じ。

読んでて頭がくらくらした。
文章のスピードもそうだけど。感情がわーって溢れて、
読むのに体力使った。
置いてきた10代のじぶん、
懐かしかった、で置いてきてしまったけど
たしかにあのころ、いろんなことに怒って悔しくて、言葉が見つからず伝える事をあきらめていた。

文庫本のあとがきに、すっと
背中を見つめられている気分になる。

"ずっと現在進行形で研ぎ澄ましていくばかりの人生だ。
そんなの、一生変わるわけない。"

そうだね、と今日のわたしは思う。
今日のところは。

0
2019年05月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1年越しに読み返しました。10代最後の年。エモと形容される文章だと、そう感じながら読むようになってしまった。最初からずっと絶望失望が綴られていたのに最後は希望で締められていることが、わたしは悲しかった。

0
2024年11月04日

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