あらすじ
第一回「バディ小説大賞」受賞作!
刑事と消防士の最熱イケメンバディ降臨。
夕暮市消防署の消防士の棉苗上亮は、刑事の穂村彗星と火災現場で出会う。
どんな難事件も解決する彗星は「火事場の奇人(シャーロック)」と呼ばれていた――。
彗星の信条は「焦げ付いた空間から、真実というダイヤモンドを拾い上げること」。
二人の出会いと、反発しあいながらも、互いに成長していく姿を描く。
文春文庫とエブリスタがタッグを組んだ、バディ小説大賞の第1回受賞作。
*第1回バディ小説大賞受賞作「BURN OUT ROOM」が「ROOM1 ジャワ・ハイツ203号室」と改題され、新たに「ROOM2 スィート・ウィリアム・ガーデン 熱帯館」と「ROOM3 HBカレー工場」が加筆されています。
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Posted by ブクログ
消防士の棉苗上亮と火事場のシャーロックとも呼ばれる警察の彗星のバディーもの。
珍しい組み合わせのバディーだなと思い購入したまま積読していたのを、突然読書。
変わり者の彗星と、熱血タイプ(でも真面目では無い)の上亮の噛み合わないバディが火災現場の謎を解く。なぜその火災が起こることになったのか、なぜ人が死んでしまったのかを紐解く。彗星は謎が解けるまで断食し、睡眠までしなくなってしまう程の変わり者。また上司であっても下の名前呼び。情報系に強い。個性的ではあるが、読者にあまり好かれにくいタイプな気がするなぁというのが本音。ただの奇人変人ではなくて、人付き合いの必要性も感じぬまま大人になった子どもという印象。そのため上亮との衝突が多いが、上亮もなかなか読者共感型の登場人物では無いため、あまり没入感は感じなかった。
また、文量の割に登場人物が多すぎる気がする。中途半端に出番あるキャラが多く、もう少しそこを整理してメイン2人のキャラの肉付けに使った方が良かったのでは?という印象を抱いた。
後半に行くにつれて面白さは出てくるが、繰り返し読む程かと言われるとそうでもないため、星3