あらすじ
貧しいきこりの子どもチルチルとミチルは、「幸福」の象徴である「青い鳥」をさがして、思い出の国や夜の御殿、未来の国などを旅します。ノーベル賞作家による、有名な戯曲。新訳。
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Posted by ブクログ
子供たちにぜひ読み聞かせてやりたい書籍です
大人が読めば子供の頃を振り返られると思います
愉快な仲間は読んでいて面白おかしく旅で出会う人々との関わりには人間の神秘さや思い出や傲慢さや醜さが織り交ぜています
Posted by ブクログ
子供の頃にも読んだお話ではあるが、あらためて読んでみて、軽い衝撃。そのあまりに象徴的で隠喩的な深い内容に、面白い以前に、子供のお話ながら、まるで哲学書を読んだような感じだ。うーん、いろいろと、しばし沈思黙考してしまうわ、よね。
出だしから、戯曲ゆえ、登場人物の服装からこと細かいのはともかく、わかりにくい言葉こそ使っていないのだが、ふと、幸福とか、生死とか、自然とか・・あれこれと、ついつい思いをめぐらすはめに陥るのがすごい。
メーテルリンクは、象徴主義の詩人でもあったそうだから、なるほどそうなのかもしれないが、今回、作品周辺のことで、いろいろ興味深いこともあった。ドイツ浪漫派のヴァーリスの『青い花』に触発されて書いたお話とか、日本では児童文学の名作として知られているが、実は、本国その他ではそれほど読まれていないとか…アメニズム的な面もあるしね。また、あまり知られていないが、続篇があって(『チルチルの青春』)最終的に、又お隣の少女と縁があったりするらしい。
岩波少年文庫のシリーズが読みやすいのと、大社玲子さんの絵が好きだったので、こちらを読んだわけが、新潮文庫(堀口大學訳)もいつか読んでみようかなと思ったり。不思議な余韻を残すお話にはちがいないのが、名作たるゆえんか。