あらすじ
青森県五所川原市にある一軒の農家の屋根裏から、膨大な数の古文書が発見された。当初は新たな古代文明の存在に熱狂する地元。ところが1992年の訴訟をきっかけに、その真偽を問う一大論争が巻き起こった。この「東日流外三郡誌」を巡る戦後最大の偽書事件を、東奥日報の一人の青年記者が綿密な取材を重ね、偽書である証拠を突き付けていく──。事件後見えてきた新たな考察を加えた迫真のルポ。
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Posted by ブクログ
新章以外は10年前に読んでいたから読みやすい
ほゞ再読ではあるが、改めて和田喜八郎の偽書
でメシを食ってきた事が丹念に書かれている
21才の時から仏像など古物を見つけては、関係
する古文書を見せて展示やら埋蔵物を掘る資金
集めやらの詐欺師であり、本書には古文書商法
として自治体を絡めた事件を実例でだしている
椿井文書が巻き起こした歴史の増殖のように、
自治体の村史に残る事で、強烈な事実感が湧く
市浦村史・田沢湖町など税金が和田喜八郎の元
へ流れた事も腹立たしい
この詐欺師を応援する歴史ゴロ「古田武彦」が
事態をややこしく大事にした
二人ともバレバレの嘘をもったいぶって長く引
きのばす事で自著の売り上げを伸ばした確信犯