【感想・ネタバレ】17歳のうたのレビュー

あらすじ

地方都市に生きる17歳の少女たちを描いた短篇集
舞妓、アイドル、マイルドヤンキー。17歳のそれぞれの生き方。大人でも子どもでもない少女の心情を鮮やかに切り取った5つの物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

5つの短編集。17歳という子どもと大人の狭間にいる少女たちの物語。(そもそも、「少女」という言葉は何歳の女性まで使っていいのだろうか。でも、20歳過ぎたら大人の女性だしな。あ、成人は18歳になったから、18歳以上は大人なんかな)
この5編、それぞれ地方で生きる主人公たちで、方言がたっぷり入っている。作家さんは方言を調べ尽くすのだろうか?東北の言葉とか、けっこう難しいと思うけど、博多弁も難しいと思う(関西人の感想)。
でも、その方言がね、地元で生きてきた人間が、地方に残るべきか、それとも都会や他の地域へ行くべきか、将来の進路に悩む姿にリアルさを増し加えていると言える。
また、この短編のタイトルは全て昔の洋楽のタイトル。わたしはあんまり洋楽を知らないので(メロディとかは知ってるけど、歌詞の内容まで知らない。つまり、英語が分からんってことです)、それぞれの洋楽の歌詞を知ったうえで読むと、感じるものが全然違うのかもなあと思った。ちょっともったいないことしたかも。

一応、5編のタイトルと舞台となった地域を。
「Owner of a Lonely Heart」(京都)
「Hero」(青森)
「We are the Champions」(福岡)
「Changes」(和歌山)
「I Want You Back」(山形)
具体的にどこの府県かまでは出てこないけど、その地域の地名が出てきたり、地理的な説明や文化、祭りなどが出てくるので、そこから判断。

ちなみにわたしは、「Hero」と「Changes」が好きやな。で、福岡はやっぱり怖いなと思ってしまいました(笑)。

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2022年11月01日

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