あらすじ
さだまさし初の自伝的実名小説、遂に文庫化。
昭和30年代、長崎。カステラの香りに包まれた記憶の中には、明るくて、ちょっと迷惑で、それでも皆から愛された破天荒な父と、振り回された家族の姿があった――。シンガーソングライターとして作家として、家族を巡る珠玉の名作を紡いできたさだまさしが父に捧ぐ、「もうひとつの“精霊流し”」。2012年4月10日、自身の還暦誕生日に上梓された、著者初の自伝的実目小説が遂に文庫化。7月7日からNHKBSプレミアムドラマにて遂に連続ドラマ化(主演・遠藤憲一、脚本・羽原大介『パッチギ!』『フラガール』他)。この夏、日本中の涙を誘います。(2013年6月発表作品)
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Posted by ブクログ
家と土地の話、ヤクザの話、最高におかしかった。
キモが座っているというか、破天荒というか。
とことん、納得するまでやっちゃう性格、人がなんと思おうと
自分の気持ちに嘘がつけない人なんだろうな。
土地の話は、人を馬鹿にするとこういう目にあうぞという
おっそろしくすっきりする話だった。
ドラマになるらしいね。楽しみ。
Posted by ブクログ
さだまさしさんの本です。
財産を失ったりして波乱万丈な人生をおくっていたけれど、たくさんの人たちに慕われていた父親の思い出を振り返る一冊。
線の細そうなさだまさしさんの外見からは想像できない、父親の豪儀な人生。
豪邸に住むほど裕福な生活をしているかとおもえば、狭い貸し家暮らしに「転落」することも。
だまされそうになっても、だまされたままでは終わらない。
逆に相手に白旗を揚げさせる。
相手がコワイ人たちでもそれはかわらず、
逆にコワイ人たちに慕われる存在にまでなってしまう。
なんてすごい人なんだ。
読んでいて思う。
線の細そうなさだまさしさん、だけれど、それは外見だけの話で、
エンターテイナーとしての存在の大きさは、お父さんから受け継いでいるのだ。
そしてまた、ふと思う。
私の父親に、こういうエピソードはあったのだろうか。