あらすじ
おしゃれして、好きなインテリアで部屋を飾って、(ブラックだけど)アパレル勤務。みきは憧れの〈女子的生活〉を謳歌していたが、ある日、マンションの部屋の前に不審な男が。「あの、ここに小川って奴が住んでるって聞いたんですけど――」マウンティング、モラハラ、毒親。次々現れる強敵に、オリジナルな方法でタフに立ち向かうみき。読めば元気が湧いてくる痛快ガールズ・ストーリー。
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Posted by ブクログ
モヤモヤと心の中で思っていたことを、すべて言語化してくれたようで、読んでいて気持ちよかった。
外見を整えたほうが社会では生きやすいこともわからない人や、自分の体重管理もできていない人より、私のほうが仕事のできるし!と思っているような性格の悪い私を肯定してくれるような‥
坂木さんが、そんなことを意図していないことは、わかっているけれど、自分なりに頑張って生きている人をすべて肯定してくれるような読後感。
心では相手を冷静に分析しても、相手にそれを言わずにいるところも共感。そして、ダサいとか思いつつ、相手のすごいところは素直に認める素直さも魅力的。
ドラマ主演の志尊くんのインタビューも、とても良かった。ドラマでは、後藤の役をまっちーをやぅていたことを初めて知ったけど、より見たくなった!
どんだけの顔面偏差値のドラマなんだよ!と思わずツッコミたくなる。
Posted by ブクログ
本屋さんで運命的に出会った本です。出会えてよかった!!
みきちゃんの視点で話が最後まで、ずーっと続きます。可愛くて、可愛いに抜かりなくて、でも付き合ってみると結構サラッとしているみきちゃん。
最初は「体は男」という事実に、「おおっ?!」という気持ちが湧いて来てしまったけれど、どんどん読み進めていくうちに、体が男ということがちょっとしたギャップにしか思えなくなるくらいみきちゃんが大好きになりました。
最後まで読んだ時の気持ちは、「気の合う友達と1ヶ月ぶりくらいにご飯に行った時」という感じです。
私の大好きなシーンは、みきちゃんのことで後藤とケンイチが喧嘩するシーン。残りのページ数も鑑みて、ここでかっこよく友情を示したりなんかしちゃっておわりなのかと思ったら!(そういう王道の展開も好きですけど♡)みきちゃんは無理!って言って逃げ出すんです。そしてちょっとたって、「なんで自分の家なのに逃げたんだろう」って思う。こんなこと言ったらみきちゃん嫌かもしれないけど、サイコーにみきちゃんらしいなと思いました。もっとやれ!!って!
泣いちゃうような感動作じゃないけど、明日からの人生が120%頑張れる作品だと思います。出会えてよかった!
Posted by ブクログ
トランスジェンダーであるみきの、ストレスと闘う日常が描かれている。理不尽な攻撃や検討はずれの常識の押し付けに対して、躱したり正面から潰したりする。時には負けて泣き、翌日にはお気に入りの服を着て笑う。日常に数多く潜む敵と闘うことを楽しんでいるところが、みきを含む登場人物の魅力だった。これが女子力か。
Posted by ブクログ
みき
小川幹生/小川みき
専門学校を卒業後、アパレルの会社に就職。
とも
専門学校時代の同級生。みきとルームシェアしていた。卒業後にはメイクアップアーティストのアシスタントをしている。
後藤
小川の高校時代のクラスメイト。IT企業ではたらいている。小川とルームシェアする。
仲村
小川の同僚。ちょっい年上。中国語が得意。
かおり
小川の同僚で同い年。
ゆい
合コンに来ていたセレクトショップ店員。
ケンイチ
合コン相手。
高山田
小川、後藤の高校時代のクラスメイト。
ケイコ
タワーマンション合コンに参加。ナチュラル風に仕上げたテクニカル美人。
ケンイチ
タワーマンション合コン主催者。有名企業の営業職。
リョウタ
商社マン。
マナミ
ケンイチの彼女。