あらすじ
【もくじ】
第1章 法医学ができること
解剖するかしないかは、どうやって決めるのか/解剖医が遺族にできること ほか
第2章 人は思いがけなく死に遭う
たった300ミリリットルの出血での死/呼吸が可能な状態での窒息死 ほか
第3章 解剖で判明した事件・事故の真相
わが子の命を奪った小さな傷の放置/自宅での不審死の真相 ほか
第4章 解剖台の遺体が語る現代日本の課題
家族の中の孤独/色とりどりのあざが物語る親からの虐待死 ほか
第5章 遺体が教えるそれぞれの人生
宝くじで借金を返そうとした男/浮く遺体、浮かない遺体 ほか
第6章 法医解剖医として考えていること
「この死に方は悪くない」と思えるとき/自分の死は最後までわからない ほか
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Posted by ブクログ
著者は兵庫医科大に勤務している。死体を扱うことは忌避される傾向にあるが、いまや身近に死を感じることが稀になったからこそ、知っておきたいと思うことも多い。死因を特定することで時に遺族だけでなく、著者を含めて多くの人が様々な痛みを経験する。自殺、虐待、事故等、社会に生きる人々の素顔と課題が見える一冊。