【感想・ネタバレ】検証 平成建築史のレビュー

あらすじ

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内藤廣が語る未来への提言。
バブル崩壊後の30年間で、建築に何が起こったのか。内藤廣氏をナビゲーターとして「平成」の災害・事件・建築デザインを検証します。

■主な内容
プロローグ 平成前夜
・インタビュー1. 1985-1988「今の状況は1988年と似ている」

PART1 「災害・事件・社会」編
・インタビュー2. 1989-1998「コンピューターはリスクを高めた」
・インタビュー3. 1999-2008「暴走し始めたブラックボックス」
・インタビュー4. 2009-2019「社会との距離が招いた建築の挫折」
・検証1. 阪神大震災--建築界を一変させた「震度7」
・検証2. 設計コンペ--バブルが招いた黒船の余波
・検証3. 構造計算書偽装事件--性悪説転換でもやまぬ不正
・検証4. 六本木ヒルズ--再開発変えた新興デベの挑戦
・検証5. 東日本大震災--釜石の復興を支えた「建築の力」
・検証6. 新国立競技場問題--集大成としての「世界初」の挫折

PART2 「建築デザイン」編
・インタビュー5. 1989-1998「ポストモダンは進む方向を誤った」
・インタビュー6. 1999-2008「模索のなか『挑戦』が実を結ぶ」
・インタビュー7. 2009-2019「弥生的建築の先に見えるもの」
・目利きが選ぶ「平成の10大建築」
藤森照信、古谷誠章、山梨知彦、五十嵐太郎、倉方俊輔、藤村龍至…ほか

エピローグ 建築の未来のために
・インタビュー8. 2019-「平成の騒がしさは無駄ではない」

とじ込み「建築・社会年表」付き

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Posted by ブクログ

内藤廣が平成建築史を語りつくした一冊。
日経アーキテクチュアの取材やアンケートにより他の建築家の意見も随時挿入され、
内藤廣の主観と解説をメインに、様々な角度でバブルのポスト構造主義から令和のミニマリズムへの変遷を徹底解説!
建築好きでなくても間違いなく面白いので是非お読みください。

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2023年02月16日

Posted by ブクログ

ざっと読んだ。内藤さんのいつもらしいまじめで少し気張ったような口調だけど、雑誌調のまとめかただから読みやすい(そのぶん頭に入ってきにくいかも)。

それにしてもこうみると、平成の建築ってすごい前進?変身?だし、
この三十年にできた建物ばかりが、東京の街の印象を作っていると言っても良いなぁと思った。
それは必ずしも悪い意味ではなくて、
森ビルのややもすると破壊的な再開発にも緑があったりマルシェやコミュニティの心が実はあったりと深みもあったりするので(それは平成ならではの地縁かも)、いいのだけど、
まあいえば計画者というか多くはディベロッパーや運営者がどかんと街の印象をつくるようになったという意味で、責任も役割も大きい世の中になった、それこそが平成なのだなぁと思った。

もちろん震災とか五輪とか建築にまつわる事件とかにも事欠かないわけなのだが。

こういうことを、まちや都市や建築家コミュニティから語れる、めずらしい論客だなとも思った。内藤氏のことを。

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2025年10月03日

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