【感想・ネタバレ】私の鉄道人生“半世紀”のレビュー

あらすじ

国鉄からJRへ……波瀾の人生
駅員、車掌、国鉄旅客局課長などを歴任したリーダーが見てきたものとは。

鉄道ファンだったことから、国鉄に入社し、静岡駅の駅員や、御殿場線の本務車掌も経験。その後は本社の旅客局長や地方の鉄道管理局長として、特急車両の回送を活用した「ホームライナー」や、列車(汽車)が1時間に1本だった地方都市で電車を15~20分おきに運行するなど、現在も続く様々なアイデアを実現したことで知られる須田寛氏。国鉄の分割民営化後はJR東海のトップとして鉄道の発展に努めてきた著者が語る、国鉄・JRの65年。

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Posted by ブクログ

「好きなことを仕事にするのは薦めない」と聞くとただの説教本だが、著者は鉄道友の会会長であり初代JR東海社長須田氏なので、重みが違う。
少年時代から鉄道マニアで「車掌さんになりたい」彼が、日本国有鉄道の暗黒期を味わったことは悲劇かもしれないが、その渦中でも鉄道への愛を忘れず、JR民営化後に失墜した鉄道のイメージ回復に一役買ったエクスプレスシリーズCM等、マニア特有の視野の狭さや、偉ぶったところのない謙虚な姿勢が経営にも表れていたように思う。
終盤に語られる鉄道友の会との関係や、鉄道遺産の保存など、終章まで著者の前向きな人格が伝わってくる良書だった。

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2020年11月17日

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