【感想・ネタバレ】道教の性愛術: 古代中国人の悦楽秘法のレビュー

あらすじ

道教は中国三大宗教の一つで、二千年を超す歴史を持つ。
その考え方の中には不老不死を願う神仙思想、陰陽五行説による男女の交わりなどがある。
こうした考えをもとに「房中長生術」が生まれた。
房中術というと、セックスをどう楽しむかだと解釈しがちだが、そうではなく、セックスという男女の交わりを通じて、病を治し、健康な生活を維持し、長生きをし、場合によっては不老不死の生命を得ようというものだ。
本書では、それらを現代に移し替えて男女の交わり・性技巧について微に入り寨を穿って解説をする。
男女、互いの気持ちを高め、十分に気持ちを通じ、過度にならぬセックスが、体も心も癒し、長寿に導くと説く

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Posted by ブクログ

あまりこういう本を読んで紹介していると人格を疑われそうなんですが…。古代中国における「男女和合ノ道」の歴史、理論、実際の技巧などを詳述する。中国史の裏面を知るためにも格好の書です。

この本は偶然手に入れたものなんですけどね。いやはや…。中国四〇〇〇年。恐るべしですわ。この本の内容はかいつまんで書くと中国の道教。特に陰陽説に基づいたもので、あまり露骨に書くと各方面から怒られてしまいますのでさらりとしか内容には触れませんが、まぁ、いうなれば男女の性愛における技法と『気』を交わらせる方法。とでも言えばいいのでしょうか。こういうことを微に入り細に入りで解説されておりましてね。今読んでも十分に使えるものを古い時代の中国で、ここまで詳細に記されているという事実と、それを研究、解説する筆者の執念に頭が下がりました。

それでもかける範囲で書いていくと、ろくに戯道(愛撫)をしないうちにコトに及ぶものではないと、そんなことまでかかれてありましてね。やっぱりこういうことは古今東西、いつの世も変わらんのだなあと、ある意味、感心すらいたしました。某マンガで
『中国人ほど闘、食、性に貪欲な民族はいない』
と書いていましたけれど、その理由がこの一冊でよくわかるような気がしました。

ちなみに、この本は技巧だけではなく、健康法としてもかかれておりますので、ただ単にテクニックだけの本ではないということをここに付け加えておきます、ってなに言ってんだか。

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2011年11月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

[ 内容 ]
不老長生は誰もが願うところだが、古代中国人はさまざまなやり方でそれを達成しようとした。
陰陽五行説に理論づけられ、漢民族の自然宗教である道教にとり入れられた房中長生(性交)術もその一つだ。
しかし、宋の時代、理学が盛んになると、荒唐無稽、快楽を追求する邪道だと白眼視されてしまった。
ころが再認識がすすみ、いまや現代科学も注目するところとなった「男女和合ノ道」の歴史、理論、実際の技巧などを詳述する。
中国史の裏面を知るためにも格好の書。

[ 目次 ]
第1章 房中長生術の歴史(不老不死の国;性医学の最古の文献 ほか)
第2章 房中長生理論(天人合一;五行とは何か ほか)
第3章 性技巧とその方法(身心和合;合与不合 ほか)
第4章 道教と怛特羅瑜伽と西蔵密教(大喜楽禅定;西蔵密教の秘技 ほか)

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年04月17日

Posted by ブクログ

古書店にて。著者の言葉を借りるなら、〈房中長生法について、歴史から始めて理論、技巧と方法へと話を進め、そして最後に西蔵密教の秘法を付け加えてみた〉のが本書である。同じ題材を扱う他の書籍と一線を画するのは、やはり第三章〈性技巧とその方法〉だろう。全訳を旨とするカタカナ部分の露骨な表現は、初出が『問題小説』である点を考慮すれば合点がいくというもの。

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2016年03月15日

Posted by ブクログ

今も昔も変わらない、性愛と長寿健康がテーマ

男は火 女は水
心を合わせること

和を以て尊しとなすは、施政も男女も一緒

色という漢字は、男女の和合を表す文字

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2015年09月17日

Posted by ブクログ

道教の房中術とは主に不老長寿を目的としたものです。ということがよくわかる本。陰陽や気の説明から、最中の具体的(?)な気の巡らせ方、体位、状態の変化などを説明。語り口が適度にカタいのが上品でよいです。創作のネタにできそうな情報はあまりないかも。

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2009年10月04日

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