あらすじ
「三十数年間、血液内科医として
白血病やリンパ腫などの患者さんを診療してきました。
それこそ薬をいっぱい使ってきました。
しかし長年、血液内科医を続ける中で、
どんな薬よりも効果のある治療法があることに気がつきました(本書より)」
……長年に渡り、聖路加国際病院の血液内科医として治療をしてきた著者が、
人間ドック科に移り、予防医療の世界に身を転じて見えてきた
「健康長寿の12の習慣」を語りおろします。
★
1章 健やかな生活習慣を身につけよう
2章 病気を予防しよう
3章 健やかで幸せに生きよう
4章 自然治癒力を引き出そう
5章 健やかな食生活を身につけよう
6章 タバコはやめてお酒と上手につき合おう
7章 運動習慣を身につけよう
8章 健やかな睡眠を身につけよう
9章 ストレスと上手につき合おう
10章 精神的・社会的にも健やかに生きよう
11章 精神的に豊かに生きよう
12章 死を忘れないようにしよう
岡田 定(おかださだむ):
聖路加国際病院人間ドック科部長。1954年、兵庫県小野市生まれ。
1981年、大阪医科大学卒業。
聖路加国際病院内科レジデント、1984年、昭和大学藤が丘病院血液内科、
1993年、聖路加国際病院血液内科、2007年血液内科部長、
2011~2013年内科統括部長、2016年より現職。
一般血液内科の臨床、レジデント教育、終末医療に携わる。
一般内科、血液診療の編著書が三十数冊ある。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
私は、がんを患って大手術を受けたのですが、本書の、がんはなぜ出来るのかを説明した内容には共感を覚えました。
そのほか、「思い」が健康に及ぼす影響など、大いに納得がいく内容でした。健康関連の本で、身体のことだけでなく精神のことにこれだけ重きを置いた本は貴重だと思いました。
Posted by ブクログ
ヤゴがトンボになるということは何を意味するか。
ヤゴはトンボの世界をしらない。それは誰も教えてくれないし、本当に知らない、知りえない世界である。いつかその時が来て、彼らば空を羽ばたき、とてつもなく広く青い空をみることだろう。
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宗教ではないです。
思うところがありました。
それは哀しいことではないのです。
Posted by ブクログ
本書の評価が低いとしたら、あまりにも自明なことばかりが書かれているせいだろう。
「既知のことばかりで読む意味がない」という理由で書籍の評価を低くしてしまう読者もいるのは理解できるが、「知っていること」と「わかっていること」は同じではないことをもう一度考えた方がいいと思う。
健康に関する知識というのは現代では広く一般に知れ渡っているが、実行できてる人がどれほどいるだろうか。
たとえば喫煙が身体に悪いと今や子どもでも知っている。それなのに、大人たちはいまだに禁煙できなかったりする。
そんな人たちが本当に「喫煙が身体に悪いとわかっている」といえるのだろうかと僕は思う。
本当にわかっている、理解しているのなら、人はその行為から離れるはずではないだろうか。殺人は悪いことであると「わかっている」から、誰も殺人なんてしない。それと同じだろうと思う。本当の意味でわかっていないから、禁煙できないのだろうと思う。
だからこのような健康本は書かれた情報が当たり前すぎたとしても、決して意味がないとは僕は思わない。戒める意味で、再確認する意味で読む。
そうして書かれたことを実行する。ひとつでもふたつでもいい。そうやって少しずつ健康になれれば、充分に読んだ意味はある。