あらすじ
道化師のアルヴァンジェナ、売り子のジュデル、軍人のファーロン。不思議な遊園地で出会った三人は、人間のいなくなった世界で、「眠り」を探して旅に出た。彼らが唯一の手掛かりとするのは、古い言い伝え。遙か西にある<眼>は虹の生まれる場所で、同時にそこで「眠り」を司っているというのだが…。ノベル大賞を受賞した表題作に、書き下ろしの連作中篇を加えた、抒情ファンタジー。※あとがきは収録されていません。 【目次】月虹のラーナ/輝上の楽園/貝の柩 海の底に/Epilogue
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Posted by ブクログ
この作者のデビュー作品。
時々読み返したくなる宝石箱のような作品です。
ある日突然人が消えてしまった世界で、無人の遊園地から物語は始まる。
奇術師と売り子の人形。
意志を持ち動き出した海に閉じ込められた人魚姫。
風が止まると死んでしまう空族。
その設定だけでわくわくする。世界観が凄く魅力的な可愛くどこか切ないお話がつまった短編集。
一冊で完結なので読みやすいかと。
Posted by ブクログ
ノベル大賞を取った、この作家さんのデビュー作。
不思議なちょっと哀しい世界観のお話で、コバルトってこういうのも受け付けてるんだー、と参考になりました。
人魚の恋とかも、設定に?と思うところはあるものの、雰囲気のある世界観がまあ良かったです。
Posted by ブクログ
高校時代、作家を目指していた私は、コレを読んで「太刀打ちできない」と諦めた(笑)同じ高校生がこんな文章を書くなんて!詩で紡がれた中篇。
ただ、以後の彼女の作品を読むと、長編向きではないように思われる。