【感想・ネタバレ】完本 太宰と井伏 ふたつの戦後のレビュー

あらすじ

「人非人でもいいじゃないの。私たちは、生きていさえすればいいのよ。」(「ヴィヨンの妻」)四度の自殺未遂を経て、一度は生きることを選んだ太宰治は、戦後なぜ再び死に赴いたのか。井伏鱒二と太宰治という、師弟でもあった二人の文学者の対照的な姿から、今に続く戦後の核心を鮮やかに照射する表題作に、そこからさらに考察を深めた論考を増補した、本格文芸評論の完本。目次太宰と井伏 ふたつの戦後太宰治、底板にふれるーー『太宰と井伏』再説解説 與那覇潤

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Posted by ブクログ


何かあったらすぐ死にたがる、
漠然とした太宰治という人間のイメージにまた、新たな発見がありました。
仮説に過ぎない自殺の真相もそうだったのかもしれないと思わせられた。

戦前戦後で人々がどう考えどう生き抜こうとしたか、
生き方死に方をどう変わったか、戦後に生まれた自分には想像もつかない。
この本を通してもっと太宰治と井伏鱒二の本を読んでいきたいと思った。

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2021年12月31日

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