あらすじ
つるばら村で「ひまわり洋品店」を営むはるかさん。お店には、洋服、糸やボタンなど、すてきな品々が売られています。木の葉のブローチとひきかえにブラウスを買っていった若者、むらさきの服に身をつつんでスカーフを注文した美しい女の人、何十足ものくつしたを探しにきたひげのおじいさん……。短いながらに情感あふれ、胸をあたたかいくする短編ファンタジー12話。「つるばら村」シリーズ第7弾。
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Posted by ブクログ
登場人物もストーリーもメルヘンチックなつるばら村シリーズ。
本の表紙になったピンク色のブラウスにももちろん不思議なお客さんのお話つきです。
自然とともに無理なく生きるつるばら村にはほんとうにいろいろなお客さんがくるんだなと、今回も驚かされっぱなしです。
まっしろなコートを着た少女がお礼に置いていったもの
の表現が美しくてお話のなかで一番心に残りました。
Posted by ブクログ
主人公のはるかさんがやっている洋服屋さんに、ふしぎなお客さんがいろいろとやってくる話でした。さいしょにきたお客さんから、ブローチをもらったのがきっかけで、ふしぎなお客さんがたくさんきたということに、主人公のはるかさんが気づいたところがオススメです。
Posted by ブクログ
茂市久美子さんの童話ですね。
絵は、柿田ゆかりさん。
つるばら村に、小さなお店があります。
名まえは、「ひまわり洋品店」といいます。
ここでは、洋服のほかに、ちょっとしたアクセサリーやバッグ、糸やボタンたど、洋服にかかわるものをいろいろとりそろえて売っています。
お店をきりもりしているのは、林はるかさんという、若い奥さんです。かぞくは、夫の晴郎さんと年長さんのむすめの陽菜ちゃんです。
ふしぎにみちた、十二か月のファンタジーです。
もくじ
木の葉のブローチ
まほうのスカーフ
天の川のひしゃく
ウサギの蚊帳
月見が原のもちつき
みこしが原の秋まつり
イノシンのやきいも
聖夜の星
雪のルーペ
節分荘のお客さま
キツネのひなまつり
ブローチのひみつ
あとがき
あとがきに『子どものころから近所にある、遠藤洋品店が、この物語のヒントになりました。』と、つづられています。
茂市久美子さんの、あふれるメルヘンへの思いは田舎の風景と共に、大きく膨らんでいますね。
柿田ゆかりさんも、そのファンタジーをしっかり受け止めて、柔らかくやさしい絵を添えられています。
つるばら村のお話は、さらにほほえましさをふくらませていきます(=^ェ^=)
Posted by ブクログ
つるばら村の洋服屋さんの話。このはさんの理容室のお向かいのお店ですね!
今回は1話めの「木の葉のブローチ」と最後の「ブローチのひみつ」の章で繋がりがある。
あと洋服は高価だから、精霊や動物のお客さまもちゃんとお代を払っている。パン屋さんではあんなに「代わりのもので」と言われてたのにね。
シリーズが続いてつるばら村の様子が少しずつわかるのが面白い。
Posted by ブクログ
つるばら村のひまわり洋品店を営む若い奥さん、はるかさんのお話。
木の葉のブローチに始まり、ちょっと不思議なお客さんがやってくる十二ヶ月のファンタジー。
シリーズの流れが定着しているけれど、毎回ほっこりするようなあたたかいお話できちんと読ませてくれます。
Posted by ブクログ
色んな動物がやってくるはるかさんの洋服屋さん。
春に貰ったら木の葉のブローチが色々なお客さんを連れてきたのかも。いつ読んでもほのぼのとしたつるばら村、忙しく時間が過ぎていく毎日、訪ねてみたくなる。