【感想・ネタバレ】歳三の剣のレビュー

あらすじ

「あんたにとって、新選組は何だったんだ」「夢さ。お前と一緒だ、歳」新選組局長近藤勇を支える、「鬼の副長」土方歳三。なぜ彼は「鬼」と呼ばれるようになったのか。『燃えよ剣』から半世紀。新世代の歴史作家による新選組小説最前線。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

総司の夢と合わせて読むべき作品。
土方もまた新選組の一人であり、その中で生きていったと感じた。
また総司の夢と読むとパズルのピースが合っていくように、小松エメルという作家が描きたいと思う新選組が見えたように思う。
これから永倉などの作品も書かれるそうなので、さらに期待している。

0
2019年03月14日

Posted by ブクログ

土方歳三と言えば後にも先にも超メジャー「燃えよ剣」が存在するわけでその向こうを張るとなると並大抵なことではないのだがそんなことも易々と乗り越えてしまうのはエメルさんの強い新撰組ラヴ❤️の気持ちなのだろう。
鬼の副長が自らの優しさを封印し鬼に成らざるを得なかった所以はもとより沖田にからかわれ斎藤に毒づかれるどことなく中間管理職的な人間味ある切り口は新鮮で新たな魅力を見せつける。
ラストは足早になってしまったがたったひとり近藤との奇妙な友情に殉じる姿にはあしたのジョーの感動が甦る。
燃え尽きたよ…真っ白にな

0
2019年05月11日

Posted by ブクログ

初読みの作家さんでした
今まで読んだ #新選組 のお話とは
感じが違うんだけど
面白く読めました。

土方さんが近藤さんを鬼だと思ったまま
新選組を支え、不仲と言われていた
山南さんとウマが合ったり。

終始あんなに悩んでいる
土方さんはある意味新鮮でした

個人的には大好きな伊庭八郎さんも
出てきたので嬉しかった!

0
2024年11月23日

匿名

ネタバレ 購入済み

特筆すべきは近藤

これまでにない近藤像が新鮮だった。「ヒトごろし」の土方のような近藤。
しかし、土方の悩みの種でもあったその件がきちんと解決するでもなく、フワッとしていて不完全燃焼。
主人公の土方は自己評価が低いわりにナルシスティックで、良く言えば人間らしい。
慧眼でも敏腕でもなく、見当違いをしたりする。こちらもこれまでにない土方像だと思う。

大小様々な伏線や思わせぶりな描写があったが、ほぼ解決せず。
さらに、これ誰の台詞? という箇所があったり、文章もやや冗長で読みづらかったのが残念。

山南と土方の関係性は良かった。

0
2022年01月13日

「歴史・時代」ランキング