あらすじ
パパ友どうしの恋。きみとなら、地獄も怖くなかった。有田豪と鐘山明人は、同じ保育員に子どもを預けている。互いに顔見知り程度だったが、ある日、明人はLINEで豪を飲みに誘う。「お互いイクメンとして妻の悪口を言い合おうよと」。その晩、ゲイ不倫という地獄の釜の蓋が開いたのだったーー。ミソジニー、嫉妬、仕事ができない焦り、不公平感……ゴーギャンになりきれなかった男たちの思いが炸裂し、疾走する!
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Posted by ブクログ
性表現が秀逸です。
官能小説のような直喩的な淫表現は取り扱わず、あくまでも間接的な表現で男性同士の官能を表現しています
男同士で契り合うときの言い訳の狡さ、衝動は目を惹きます
一番好きなシーンは平日の昼間からラブホテルに入るシーンです
後ろめたさと抑えられなかった衝動が禁欲さと熱を表しています
笑ったのは不倫がバレたときの嫁の豹変っぷりですね
彼女の祖先はサイヤ人なのでしょう
不倫した旦那と同衾したくない、湯船に浸かりたくないという生理的嫌悪感が生々しかったです
バリキャリ面の嫁だったため尚更女々しく悩む様が印象てきでした
同人上がりの妄想だけで突っ走るBL作家とは違い、ちゃんとした“小説家”の人がしっかり書いた同性愛表現のある不倫小説で、とても読み応えがありました
Posted by ブクログ
子育てまで時間が回らないつまらない妻と自分の仕事を減らしほぼ子育て状態の旦那の夫婦といい
「あなたの子を産みたい」と言われて結婚。とかなんか既視感ある展開に「あれ?これってcakesの樋口さんのコラムだっけ?」とクラクラしてると
多様性を受け入れる風潮なんか○ソくらえ!とばかりに「で、ほんとは?」とこちらを追い込んでくる。
襟を掴まれてグラグラグラグラ揺らされ、首がもげそうな感覚の中でも物語は進んでいき疲れ果てるこちらと登場人物達。そして最後に…
久しぶりに読んだ樋口作品、相変わらずエネルギーが強くその世界に引き込まれてしまう(肌が合う)
Posted by ブクログ
ゲイの恋愛話はたまに聞くけれど結婚していて子供もいるパパ友どうしの恋バナは新鮮でした。
30歳の若さでファンドマネージメント会社のCEOである有馬豪。
娘が通う保育園で、おっさん建築家、52歳の鐘山明人と出会い飲みに行ったその晩、明人に唇を奪われてしまいそこから恋愛はスタートする。
タレント議員の妻の為に建築家としての仕事をセーブして育児と家事をこなす明人が感じる不公平感と悶々とした思いは共感出来る。
また豪の妻、まなみの計算高く利己主義な存在は不愉快だ。
ドタバタ感はあるが豪と明人の純な気持ちにはちょっとやられた。
Posted by ブクログ
この本を手に取った時は、「パパ友ラブストーリー」とは言うものの、タイトルがそう匂わせているだけで、内容はパパ友の友情物語?的なものだと思って読んでみたらガッツリ恋愛しててびっくりしました(笑)
パパ同士の不倫。設定は新しくて面白いなと思いました。同性愛だとか専業主夫、女性の社会進出とか、今の時代に沿った問題が描かれているところは良かったと思います。
不倫は不倫なので、泥沼修羅場もあるので読んでいて気持ちのいい話ではないし、綺麗事では済まされないのが現実なのかなとちょっと思ったりもしました。
Posted by ブクログ
もっとプラトニックな、駆け引きのある恋愛小説かなと思ったら、いきなりフルスロットルの肉弾戦だったのでちょっとびっくりしました。
ノンケの人が一気に男同士の恋愛にドはまりするかは経験無いので分からないですが、自分に置き換えるとあり得なさにちょっと引いた瞬間も有りました。
同じ章の中で色々な人の心の声が入り乱れるので、小説としての出来はどうなのかなと思ってしまう所はありましたが、正直一気読みしてしまいました。
お互いの妻と子供もいてどろんどろんのドロドロなので、面白いながらもおっかないなあとも思いました。
Posted by ブクログ
パパ同士が惹かれ合って不倫しちゃう。
奥さんとの関係もアレだし
男女逆だったら雰囲気違うのかな〜?
不倫についてはまあ置いといて
なんだろこのもやもやする感じは…
性欲丸出しだからかな?