【感想・ネタバレ】八月は冷たい城のレビュー

あらすじ

夏流城(かなしろ)での林間学校に初めて参加する光彦。毎年子どもたちが城に行かされる理由を知ってはいたが、「大人は真実を隠しているのではないか」という疑惑を拭えずにいた。到着した彼らを迎えたのは、カウンターに並んだ、首から折られた四つのひまわりの花だった。少年たちの人数と同じ数――不穏な空気が漂うなか、互いに疑心暗鬼をつのらせる卑劣な事件が続き……? 彼らは夏の城から無事に帰還できるのか。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

閉鎖された空間の中で少年たちが経験する、夏の恐ろしく寂しい出来事。世間から隔離された城という空間が、時間の感覚を麻痺させながら、その分恐怖を増幅させるように感じました。最後に明かされる事実はあまりにグロテスクで悲しくて、静かな重たい余韻に襲われました。
前作「7月に流れる花」から読まないと、内容がピンとこないかもしれません。

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2019年11月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

7月に続き8月も読んでた。
表紙をみて「あの男の子の話だ!」と。7月に~の時に一瞬出てきた後、何も出てこなかったので、???って気になっていた男の子の話が読める♪と思って、読んでみた。

こちらは、切なすぎる。
というか、7月には気にならなかった設定が、8月を読んで、気になりまくってあまりストーリーを受け入れられなくなった。
読めば読むほど、何も知らされなかったミチルが切なすぎて、この城に来る子供たちが切なすぎて、なんでこの場にこの子達をケアする大人が近くにいないのか、謎過ぎた。親を失うこの巨大な喪失感を、子どもたちだけで過ごさせるって・・・。

コロナが落ち着かない中でのこの話は、ちょっとえぐられた。
コロナ禍じゃなかったら、もう少し落ち着いて読めたかな。

0
2021年10月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「七月に流れる花 」の続編で、本編でストーリーがわかります。
中学生位では「死」を受け止めることはなかなか難しい。

自ら死の境界を味わうこと、他人の死を経験することで、
死が身近になった位だから。

比喩もグロいけど、解釈を間違えると、恐怖になる。

児童向きのため、話の展開は難しくないが、必ず「みどりおとこ」なのか?疑問が残ったけど。

この話はエイズ等から発想が生まれたのかな。

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2019年12月04日

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