【感想・ネタバレ】2020年以降の業界地図 東京五輪後でもぐんぐん伸びるニッポン企業のレビュー

あらすじ

「業界地図」シリーズで、知られざる優良企業を発掘して人気の東洋経済編集委員が、は「投資するなら日本の未来に投資しよう」と、優良企業を上場企業中心に厳選。「これから本格化する電気自動車関連」「外国人消費者を取り込む」「少子高齢化に打ち勝つ」「人口急増のイスラム商圏を狙う」「社会貢献」などをテーマとして各企業を概説することとで、2020年以降の新しい業界地図が見えてきた。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

『東京五輪後でもぐんぐん伸びるニッポン企業』
東京五輪の後は不景気になる、土地の値段が下がるなどと言われており、不安な気持ちがなんとなくある。
また、消費税増税を控えていたり、日韓、米中対立もあり、将来に不安を感じる人は数多くいると思う。

だが、そんな不安感を冷静な分析で解消してくれるのが本書である。

2020年以降も上昇する企業とその要因を筋道立ててわかりやすく掲載してくれている。
2027のリニア、それに伴う高層ビル群の建設ラッシュ、2020年に4000万人の訪日外国人数を目指しているインバウンド、1964年のオリンピック後の分析による本オリンピック後の分析などなど、はじめにから夢中に読める。

今回紹介したいのは大変革の起きている車の業界の項目。われわれも毎日のように新聞を見ていて、なんとなくEVの話や自動運転の話を知った気になっている。
だが、この書籍は一二章分をさき、項目も豊富に語ってくれている。
EVの心臓部電池関係の企業、受託試験・製造機器で光る企業、リチウムイオン二次電池の次は全固定電池、モーター、インバーター、コンバーター、パワー半導体、素材、タイヤなど。
たしかに自動車にまつわる企業が多数あることは知っていたが、具体的にこれだけの企業群を考えることは普段ないのではないか?
それをわかりやすく並べてくれている上に、簡潔に述べてくれる著者に感謝である。

また、これから伸びる産業には企業群が必要で、自動車の事例を見て、モデルケースにすればどこが伸びてくるのかも理解しやすい。

そして、私が今回本書で気になったのは賛否両論あるカジノ。遊戯メーカーがここに投資してきたらたしかに凄いことになりそうだ。遊戯台、サイバーセキュリティ、物理的セキュリティ、メダル交換機などには世界に冠たる日本企業がある。
こういった細かい企業群を考えたこともなかったし、こういった細かいジャンルにこそ、優良企業がいるのだということに新たな発見があった。

新書なので税金込みでも1000円以内で読めて、持ち運びもできるので重宝できる一冊だ。

私はビジネスパーソンなので、まず日本を動かしている企業を具体的に知ることに役立った。
そして、企画のアプローチにも非常に役立っている。
若手ビジネスパーソンはまず経済の入門書としてこの本を読んでおくと、営業トークや、会社の上司との話し合いにも使えて便利だ。

0
2019年08月14日

「ビジネス・経済」ランキング