【感想・ネタバレ】科学者はなぜ神を信じるのか コペルニクスからホーキングまでのレビュー

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Posted by ブクログ

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物理学の歴史をピタゴラスから始まりホーキングの宇宙論まで非常に分かりやすくまとめた良書。ただし、表題の「科学者がなぜ神を信じるのか」というどちらかと言うと哲学的な命題については全くの期待はずれ。思わせ振りなタイトルに星一つ減点した。「科学者が神を信じる」理由ではなく、当時の社会的・文化的背景において神を信じていた科学者が科学を発展させたというだけ。確か立花隆の「宇宙からの帰還」で、宇宙飛行士が宇宙から地球を見ることでその圧倒的な神秘にさらされ信心深くなるということが書いてあったが、この本にはそのようなことも書いていない。最近読んだ木田元の「わたしの哲学入門」にも科学者は物理法則(自然法則)を探求することで神の意思に近づこうとしているというようなことが書いてあったが、それと同じことが書いてあるだけ。さらに、最近の科学者に至っては神を信じていない。もっとも「神」の定義が何かによるので、「物理法則」=「神」と捉えると「神を信じている」ことになる。どちらかと言うとそれらは本書においては周辺情報であり、やはりこの本は物理学の歴史を分かりやすくまとめた入門書として捉えるのが最適。中に紹介されるハイゼンベルクとディラックとパウリの神に関する会話は現代の知性を余すところなく発揮しており、一流の物理学者は一流の哲学者にもなれるのだと感心した。

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2019年03月10日

Posted by ブクログ

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現代における神について知りたかったのだが、現代の科学者の話ではなく、歴史上の科学者の話がメイン。
そもそも科学の始まりは神の御業をより理解しようという純粋な衝動であった。しかし、コペルニクスを始め科学を極めようとすればするほど聖書や教会の教えと科学の矛盾に気がつくようになり、科学者はそのはざまで葛藤する。

・バチカンは進化論を禁じていない。1950年に発表された教皇ピウス12世の提言によると、進化論は身体の期限に関する理論であり、霊魂は神によって直接に創造される。

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2019年08月07日

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