【感想・ネタバレ】ぼくも算数が苦手だったのレビュー

あらすじ

最近では計算スピードに重点を置いた算数教育が行われることも多いが、そうした機械的な問題の解き方しか習っていない人は数学的な思考法が備わっていないために、レベルが高くなってくると必ずどこかでつまづいてしまう。全体を1とする意味や、0の概念、素数、面積の導入法、グラフを書く意味など数学の基本的な考え方、数学が得意になるためのエッセンスを、著者の幼い頃のエピソードとともに紹介。

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Posted by ブクログ

算数の問題に取り組むにあたって大事な考え方や、ルールを、子供がつまづきやすいポイントを示しながら解説している本です。算数が苦手な子供を持つ親に向けて書いてあるので、具体的な教え方の例があったり、実際に自分が教えてもらったやり方なども書いてあります。

しかし、この本が単なる教え方指南本ではないのは、ところどころにはさまれた作者自身のエピソードから、算数、数学をとくことの楽しさや喜びが伝わってくるところです。算数が苦手だったという小学生時代、テストの点数は悪いながらも、数に対する強い興味を持って自分なりにいろんなことを考えていた様子がつづられていて、一人の子供がいろんな人に助けられながら自分の興味関心を伸ばして良く様子はとてもほほえましく、うらやましくもありました。

本文中で解説されているいろんな問題は、超算数苦手人間の私には時折理解できないところもありましたが、投げ出しそうになるのをぐっとこらえて、何度も解説を読み、時にはネットで調べながら読むことでぼんやり分かったような気がしてきて、少し算数の楽しさを感じることができました。分からないなら、分からないなりに考え続けることの大切さを、実際に経験できました。

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2009年12月08日

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