あらすじ
ひきこもってしまった姉、カルト教団らしき怪しげなクラブ活動に熱を上げる父母、そんな家族と真正面から向き合えない「僕」……。壊れかけた一家を通して描かれる、誰かと繋がっていたいのに誰とも「本当」にはつながれないすべての人に贈る、99%の絶望と1%の希望の物語。
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Posted by ブクログ
“油断してると胸打たれる 暴力的なほどに”
ただただこわい。人間のどーしようもないえぐみを無理やりつっこまれて窒息しそうだ…
僕と姉を虐待していた父母はエセ宗教にはまり金をむしりとられているけどいつも笑顔笑顔笑顔。姉は引きこもりばかりを集める謎の男のアパートで段ボールの壁をつくりひきこもる。助けを求めた先生はランジェリーを着けてる変態だった。火事で家を失った僕ら家族四人は顔に被り物をして一緒に暮らすようになった。メッセージ性は強いけど受け止める方の器が小さすぎてゴメンこぼれてしまいましたわ。
Posted by ブクログ
演出がかなり独特かつ効果的だと思う。
思ったよりもシンプルなストーリー。粗はあるけれど、家が燃えた後、家族の心の奥底のほんとうの姿同士がつながる瞬間を感じた。
防宙のくだりが全員でバケツかぶるための伏線だったとは…よくできている。この作者の短編を読んでみたい。
Posted by ブクログ
父母はイカサマ教団に。
姉ちゃんは部屋の中のごみの山の中。秘密基地みたい。
毎回怪我する先生。
犬バナナボーイ。
サングラスの男は管理人だと語る。ひきこもりばかりを入居させ飼育しているとか。
テスト中ウンコをもらしちゃう主人公。「出てってよおもらし太郎」
お隣さん。
先生の下着は女物。
散歩しているお姉ちゃんと遭遇。
そのかばんの中身は子供のころのまま。
父母になんでもないよと顔を出したのは、まったくの他人、というかお隣さん。「ねぇおちんちん出さないの?」
そっくりでスペアのきく入居者たち。
記憶……姉のほっぺたに鉛筆を。
アパート取り壊し。
自宅は全焼。
そして。