あらすじ
ノーベル賞候補の作家・安部公房と、NHK朝ドラ女優の20年以上続いた愛は、なぜ秘められなければならなかったのか?文壇・芸能界を騒然とさせた自伝の文庫化
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Posted by ブクログ
不倫暴露本なのに、小説ですと言われても信じる。
安部公房がそうさせるのか、山口果林も上手。
2人の人としての魅力が詰まっている。安部夫人の気持ちもしっかり描写されていて良い。
Posted by ブクログ
内容はさておき、こうして手帳にメモを簡単に残し続けることで人生を振返ることができる。
著者の場合、舞台やドラマの公演日程記録を辿ることでも、そのときに何があったか、と辿ることはできるであろう。
このことが第一印象。
人間には色々な生き方がある。サラリーマンも一つの人生、女優も一つの人生。何が正しくて、何が悪いかなんか分からない。少なくとも、著者は正直に生きて、女優として社会に貢献したと思う。その女優として成り立たせていた背景に、それぞれ私生活があり、彼女の場合安部公房がいたということ。
本文中に出てくる読書の話。『自分では選び出せないさまざまな世界を知る』という件。その通りだと思う。これからもっと読書したいと思った。
Posted by ブクログ
「砂の女」を最初に読んで、「方舟にさくら丸」あたりまで出版されるたびに購入して読んだ。「カンガルー・ノート」の時には興味を失っていた。ノーベル賞候補の私生活について、満州からの引き上げは知っていたが、山口果林とのことは知らなかった。この本には資料的があるのはまちがいないが、「カンガルー・ノート」のあたりはなんとなく嫌な気分になった。多くの戯曲を書いているのに映画になったもの以外、舞台を見たことがなく、文字の人としてのみ読み続けてきたので、安部公房の理解者ともファンとも言えないのかもしれない。わりと熱心な読者であった頃に「愛人」のことを知らなくて良かったと思った。