あらすじ
「アイドル志望の女子を紹介してくれ」校内放送で学校のアイドルをプロデュースする企画を立ち上げた幼馴染から、そんな相談を持ちかけられたぼくは、動画サイトに歌声を投稿している知り合いを紹介する。しかしその「知り合い」雨宮かえるには、とある秘密があって――誰にも言えない願いと初めての恋に揺れる少年の、さわやかなジュブナイルストーリー。
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Posted by ブクログ
両声類について書かれたたぶん唯一の本。如月さんの本は全体的に良いけどその中でも一番のお気に入りがこの本です。登場人物の心情の表し方とかがすごく上手いし、最後の展開がとても好きです。この本が絶版されてしまったのが惜しまれます!
Posted by ブクログ
思春期の不安定さ、読んでいるとドキドキするのですが、壊れそうで壊れない彼らの強さ、しなやかなところがまぶしいです。
「サナギの見る夢」もそうだけど、メディアの使い方というか、設定がうまいなぁと思った。この本をすすめるとしたら、女の子かな?
恋がそだっていく過程もステキです。
Posted by ブクログ
大切なのは「自分にとって何がたのしいことなのか」、他人がどう思うかは指標にはなりません。紆余曲折をへて「自分らしくいられる瞬間」にたどり着く主人公、その勇気に乾杯。
Posted by ブクログ
誰しも他の人には見せられない、見せたくない内面があって、仮面をかぶっている部分もあると思う。思春期ならなおさら。自分を理解してくれる真の友人と出会えることは幸せだ。
Posted by ブクログ
さすがにここまで対象年齢が低いと感情移入は難しいところがある。
でもまあ、たぶん中学生にはよい小説。流之介がいい奴すぎるところも、ルパンファンとしては次元を髣髴とさせ、好感が持てる。
Posted by ブクログ
小学校の先生がもし、女の子に生まれたらおしゃれしてみたかった、そういっていた事を思い出した。女の子ってある意味得な存在かもしれない。少女漫画も少年漫画も人目を気にせずに読めるし、可愛いものが好きなのも嫌いなのも、簡単に受け入れてもらえるから。
Posted by ブクログ
読み終わった。
追記でネタバレレビューを書くと思う。ので未読の方はご注意くださいm(_ _)m
ま、まずは、あたりさわりのない感想から。
ライトノベルではなく、児童文学のカテゴリでサブカルについて書かれているのは、新しい。
時代を反映しているんだなぁと思った。
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さてさて、ネタバレ追記である。
ジェンダーマイノリティについて、かなり考えさせられた。
主人公のハナこと花咲圭吾は、男性という性別に違和感を持っている少年である。
花咲圭吾=雨宮かえるということがわかった時の、堀井くんの反応にである。
雨宮かえるを少女として、本気で好きだったからこそ、正体を知った時に圭吾に、とてもひどい言葉を浴びせかけた。
騙された、と堀井くんは感じたのだろう。根底には、同性愛嫌悪感があるような気がする。
異質なものに対する過剰な攻撃、そういったものは、立場が変われば(大多数側に立てば)たやすくやってしまう。わたしもまたそうだ。
そういう自分を自覚して、諌めていかないといけないと思った。