あらすじ
パリで医者が禁じるほど贅沢なフォア・グラを味わい、百年前に消えた幻の酒を捜しに中国へ飛ぶ。メキシコでは蛆(うじ)虫入りのテキーラをぐいっと飲(や)り、宮城県では少女のような浅漬けに舌鼓を打つ――。名物教授が世界を舞台に珍食、珍酒との遭遇体験を綴るエッセイ。読むだけで涎(よだれ)が出る逸品ばかり。
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Posted by ブクログ
読書録「地球を肴に飲む男」3
著者 小泉武夫
出版 講談社
P135より引用
“口に入れたときにはまだ硬さがあって噛むだけなんですけれど
も、そのうちにトロリトロリと解け出して参りまして、次第にネ
ットリムニュムニュって感じになってきます。”
発酵学者である著者による、世界中を周って食べて飲んだ話を
まとめたエッセイ集。
目次から抜粋引用
“愉快な酒は豪快な人生から
虫を肴に酒を飲る
魚は最高の肴である
黒い酒黒い魚
エビスキー氏の自慢話”
歓楽街での話からジャガイモについてまで、著者の酒と肴への
愛情あふれる様子が書かれています。
上記の引用は、ラオスでの話の一文。
ネズミの燻製についての感想ですが、なかなか美味しそうです。
今日本では食材として一般的ではありませんが、ネズミは昔から
よく食べられたタンパク源のようです。モルモットも原産地では
食用だと、どこかで読んだ気がします。そういえば「テルマエ・
ロマエ」の6巻で、ヤマネを食べるシーンがあったようにも記憶し
ています。ねずみ算式に増殖するのだから、これから日本でも有
望な食材になるかもしれませんね。
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