【感想・ネタバレ】脳のなかの身体 認知運動療法の挑戦のレビュー

あらすじ

リハビリテーションに奇跡はない、しかし進歩はある──「この手足はなぜ動かないのか」。身体にのみ目を向けた旧来の運動療法は、脳卒中片麻痺患者の回復への期待に応えることができず、敗北を重ねてきた。損傷しているのが神経回路網なら、治療すべきは脳であり、「中枢神経系」の再生をはかるべきである。イタリアで産声をあげた認知運動療法の確かな歩みは、ここに始まった。すべては人間再生のために。

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リハビリの希望

リハビリを受ける患者の気持ちをよく理解してくれていて、セラピストと患者が一緒になって麻痺と闘う姿勢がとても素敵でした。

#感動する #深い

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2021年07月09日

Posted by ブクログ

現象学とリハビリテーション、なんとなく繋がりがあるようではっきりとしないことを明確に理解することができたような気がする。

ノーマン・ドイジ『脳はいかに治癒をもたらすか』にも近いが、こちらはずっと身体に重点を置いているし、新書ということもありずっと読みやすい。
「なぜ動かない手足の回復を目指すとき、敗北を重ねてきたのか」という問いかけに対して、身体の所有感覚と主体感覚などの基礎から読みやすく解説してあり考えさせられました。第4章の

「身体がここにある感じ」である。私の身体は、いつも今「ここ」にある。

というのは印象に残ったというかぶっすりと刺さった。

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2019年04月23日

Posted by ブクログ

認知運動療法とはどんなものか?と疑問に思い、手に取った一冊。理論や考え方は好き☆実際のアプローチには賛同できない面もちょいとあり。CVA患者は、運動麻痺や感覚障害で、外界との相互の関係性を失う。それは自分の体の存在感を失うということ。つまり脳の中のある身体(図式)が混乱。その中でもう一度自分の身体を取り戻すためには、脳ネットワークシステムのどこを使い、活性化を図り、再構築をしていくか?それには知覚・注意・記憶・判断・言語の認知過程の活性化が不可欠というのがこの理論。
 筆者宮本先生の患者さんを良くしたいという長年の悩みの中で見つけたこの理論。今、なにげなく行われている治療に危惧を発し、全く新しい治療法でもある。だからこそとっつきにくい。しかし本当に今の日々の治療を、何十年と変わらず、やってきてこれからのリハを自分がどう考えるのか?筆者の熱いメッセージが書かれている。

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2010年12月29日

Posted by ブクログ

認知運動療法を知る上では基礎的な事が記載されている。
治療というよりは考え方の記載。

医療用語も多用されており、教科書としても活用可能。

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2012年04月25日

Posted by ブクログ

認知運動療法の解説書。
筋肉や反射を鍛えて健側をよりよく日常生活に適応させようとする現在主流の理学療法に対し、
失われた脳神経回路を学習によって再構築することで麻痺からの回復をはかる療法。
実際にどの程度効果があるかは不明だが、考え方としては納得できる。
変な精神論に陥りそうな雰囲気も持ち合わせている。

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2009年10月04日

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