【感想・ネタバレ】田中角栄研究全記録(上)のレビュー

あらすじ

きのうまで田中角栄は日本の英雄であった。日中国交回復と列島改造を叫んで華やかに登場してきた男が、実はいま金権政治の元凶として裁かれている。首相の座が金で買われ、政治が金で動かされていった戦後保守支配体制下最大の構造的腐敗の暗部を、厖大な取材データの分析で実証する著者執念の記録。

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Posted by ブクログ

立花隆の代表作。田中角栄の金権政治と、金脈について徹底的に調査・取材し、田中政治のからくりについて暴いている。

週刊誌等で掲載された記事を盛り込んでいてオムニバス調になっているため、必ずもストーリーがスムーズではない。しかし他書と同様、立花の取材力には驚かされる。

この上巻でも結構なボリュームであるが、まだロッキード事件の話は出てきていない。“カネ”を巡るスキャンダルでこれだけ厚い本になるのだから、ある意味、田中角栄はすごい政治家だと思う(もちろん皮肉を込めてだが…)。

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2021年09月07日

Posted by ブクログ

田中金脈とロッキード事件に対して、著者が2年間にわたって発表した記事をまとめ、改めて解説を加えたもの。事件の流れ、全容を把握するには一番かと。上巻は主に、田中金脈について。
事件については聞いたことはあるが、自分が生まれる前の話で、ほとんど何も知らなかった。これが自分が住んでいる国の一面かと思うと、中々つらいものがあったが、知ることができて良かった。

1
2009年10月04日

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