あらすじ
きのうまで田中角栄は日本の英雄であった。日中国交回復と列島改造を叫んで華やかに登場してきた男が、実はいま金権政治の元凶として裁かれている。首相の座が金で買われ、政治が金で動かされていった戦後保守支配体制下最大の構造的腐敗の暗部を、厖大な取材データの分析で実証する著者執念の記録。
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Posted by ブクログ
立花隆の代表作。田中角栄の金権政治と、金脈について徹底的に調査・取材し、田中政治のからくりについて暴いている。
週刊誌等で掲載された記事を盛り込んでいてオムニバス調になっているため、必ずもストーリーがスムーズではない。しかし他書と同様、立花の取材力には驚かされる。
この上巻でも結構なボリュームであるが、まだロッキード事件の話は出てきていない。“カネ”を巡るスキャンダルでこれだけ厚い本になるのだから、ある意味、田中角栄はすごい政治家だと思う(もちろん皮肉を込めてだが…)。