あらすじ
天皇の葬儀のかたちは、時代によってさまざまであった。日本で初めて火葬されたのは持統天皇である。その後、聖武天皇以降は土葬に戻ったが、淳和天皇の時は遺言によりふたたび火葬になり、しかも初めて散骨されている。また、明治天皇以降、葬儀は神式であるが、江戸時代までは仏式で行われていた。なぜ、仏式から神式に変わったのか?古代からの天皇の葬儀の変遷をたどりながら、その時代背景や時代の変化について論考する。
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Posted by ブクログ
天皇・宮家の葬式をざっとまとめた一冊。
儀式の説明や引用文など、どうしても難しい場面がいくつかあり、なかなか読みにくい部分もあったが総じてわかりやすいと思う。
歴史好きと言いながらも、孝明天皇の死が、当時の時勢=尊皇攘夷の風潮から
お墓を陵として復活させたことなども全く知らなかった。
神仏分離によって明治天皇の死から葬式が神道式になったのも。でも面白かったのはいくら神道式になったと言えども、南無阿弥陀仏などの文言を書いてこっそり棺に入れてたとか、
そうは言っても仏の救いに人は頼ってたんだな…っていうのが、人間らしくて面白いなと思いました。
あと個人的に泉湧寺と伏見桃山陵行かなあかんなと決意。(笑)