【感想・ネタバレ】天窓のあるガレージのレビュー

あらすじ

日常から遠く隔たった土地の悠久の歴史を物語る遺構や人を寄せ付けない奥深い自然の中に身を置いた主人公が自らの経験を通じて「私」を超えていこうとする試みは、やがて若者や女性といった身近な他者の異質な感性に刺激されて一層深化した世界感覚によって変貌を遂げる。後に高い評価を受ける都市を舞台にした作品群の嚆矢となった表題作を始め、転形期のスリルに満ちた傑作短篇集。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

短編集。どの作品も人智を超えるものの存在を背後に感じる、神秘的なお話。
巻末の年譜も目録も著者自らが編んでおり、自分の作品を冷静に俯瞰して見ていたいという感じが伝わってきた。そこらへんが、神秘的ではあっても独りよがりではない、この著者の作品の良さにつながっているのかなと思った。

” 必要とされたり必要としたりすることのないもの、つまり直接には関係ないものが、関係ないままに確かにあるのだ。”
「夕焼けの黒い鳥」p.206

0
2024年04月08日

Posted by ブクログ


コンクリートジャングル、下らない人間関係、etc...様々なものから解放され“覚醒”する。
さっぱりした好みのボリュームだが後味も重く、良い作品集だった。

0
2022年10月23日

「小説」ランキング