【感想・ネタバレ】警視庁 生きものがかりのレビュー

あらすじ

警視庁生活安全部生活環境課環境第三係――絶滅のおそれのある動植物の密輸・売買事件の捜査をする、この係を人はこう呼ぶ――「警視庁の生きものがかり」!「カメもサルもワニもレッサーパンダだってオレが守る!」「動物愛」なら誰にも負けない、「愛」あればこそ、仕事に燃える「生きものがかり」の大活躍を描く、笑いあり、怒りあり、涙もちょっぴりありの感動必至のノンフィクション!

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Posted by ブクログ

警察のルポはどうしても異世界の話のような気がしてしまう。が、この本に出てくる人は生き物の売買をする人も密輸密猟をする人も、どう考えても手間暇かかるものを扱っており、どこか「動物が好きな気持ち」に歯止めが効かなかったからなのだ…と考えると同じオタクとして親近感が湧きまくる。そして自然環境を守るおまわりさん…と思うとホッと心が和んでしまうのだった。

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2024年11月20日

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生きものがかりと書くとほのぼのした雰囲気だが、内容は「プロのお仕事」だった。警察は本当に大変だし、持てる力を総動員して事件にあたる姿は頭が下がる。
得意技を持つ、地道に続けるというのは、他の仕事でも参考になる心構えだと思う。

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2023年10月18日

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絶滅のおそれのある動植物の密輸・売買事件などを捜査する警視庁生活安全部生活環境課環境第三係、通称「警視庁生きものがかり」に所属する「生きもの事案」のエキスパートである著者が、その携わってきた事件やエピソードをまとめている。
種の保存法などは知識としては知っていたものの、あまり警察と結びつけて考えたことがなかったが、警察の仕事にこのような「生きものがかり」ともいえる分野があったのかと、興味深く通読した。「生きもの事案」は、殺人や窃盗などと比べると地味な印象を持ちがちだが、それを取り締まることは、我々の生活の基盤である生物多様性の保護につながる非常に重要な任務であるということを感じた。また、様々な動植物が登場する「生きもの事案」の捜査のエピソードは、知的好奇心を刺激し、読んでいて普通に面白かった。
本書で紹介されている著者の仕事ぶりは、まさに「プロ」だな、と思わせるものがあった。著者の仕事の仕方やエピソードは、「生きものがかり」の仕事だけでなく、あらゆる仕事に役立つ普遍的なものが多いと感じた。特に、著者が「生きもの事案」を十八番としたように、仕事において、これだけは誰にも負けないという得意技を持つというのは、素晴らしいことだなと感じた。また、著者が動物・生物の専門家、動物園や植物園の担当者などと知り合いになり、ネットワークを広げていき、それを捜査に活かしていたように、自分の業務に関わる分野について、いかにネットワークを築き、いかにその分野に通じた人とつながるか、ということが大切だということを再認識した。

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2019年06月13日

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ネタバレ

警視庁生活安全部生活環境課環境第三係、通称「警視庁の生きものがかり」、取引や譲渡、飼育などが規制されている生きもの事犯を扱う警察官のドキュメント。種の保存法、ワシントン条約、外来生物法、外為法、関税法、さらには詐欺罪まで適用して事件化していく姿に警察のプロ意識を感じた。
生きもの好きというだけではなくて、専門家とのつながり作り、関連機関との連携など、専門捜査官ならではの強みだろう。
密輸された生物は原産国に戻してはいけない。異なった環境で病原菌や寄生虫の影響の可能性を受ける以上、元の環境にとっては外来種になってしまうという故千石先生の熱血など、勉強になった。
法規制そのものの新しさによる弱さ、違反と合法の見分けの難しさなどの中での捜査の成長・変化にも学ぶところがあった。
関税法の手続に関しては誤解されている点があった。(課税限度額以下の場合は関税法は適用されない)
生きものにちなんだ犯人の仮名がたくさん登場し、こんなにも生きもの関連の名前があることにも改めて気づかされた。
18-68

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2018年05月26日

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ご自身も動物を愛する元警察官の著者による、主に密輸や盗難事件に関わる奮戦記。
薮の中になりがちな動物に関する捜査は、ペットショップ関係者や動物園の飼育員、生物学者など、人の縁によって支えられているのだなと感じます。

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2018年02月25日

Posted by ブクログ

最近、小説を原作とする同名ドラマがあったので、これもてっきりその関連本かと思ったら、出版は放送後のようだがどうやら関係はないらしい。

主に希少生物の密輸や不正売買にまつわる捜査の経験の数々が綴られており、生き物好きの端くれとしては読み応えがあった。
被疑者たちはすべて仮名で書かれているが、ああこの犯人は多分あの人だなあ、等と推察しながら、またそれも踏まえて後半を読んでいくとさらに面白い。
まあ生き物の命に拘わるとはいえ、決して凶悪事件とは言えないこの種の犯罪を、前例がない中で検挙実績を積んでいくのは本当に大変だったろう。
まさしく一芸に秀でた捜査員だからこそ成せた業だとは思うが、やはりどんな仕事や組織であっても、結局最後に機能するのは"人"であり、決して構築されたシステムではないんだなあ、ということも同時に感じた。
いくらスキームが同じであっても、良くも悪くも属人的要素を排除して考察することはできない。
また、ちょっとユーモラスにさえ感じられる著者と被疑者たちとのやりとり等からは、ちんけな犯罪者といえども高度な知識と工夫を駆使して事を運ぼうとしているんだなあ、ということも分かって妙な感心も。
だけどちょっと手口の説明が詳し過ぎて、これを参考に悪事を企てようとする輩も出てくるのでは…?! と要らぬ心配までしてしまった。

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2018年01月11日

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警視庁の動物関連専門官の携わった案件たち。信念をつらぬくって大切。それにしても幅広い知識が必要、、。

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2017年09月07日

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なかなか想像しなかった世界だけど
面白かった。
作者の生き物好きが溢れるコラムや、
周りの生き物好きな人たちが可愛い。
犯人の名前が動物入りなのも可愛い。

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2021年10月19日

Posted by ブクログ

動植物を使った犯罪があるんですねー。
警察のお仕事に動植物そのものや生態系、環境を守ることも含まれているとよく分かりました。
とはいえ、そういう保護法律があれば警察が動くということなので、法整備がされていなければ、酷い状況でも警察は動かない(動けない)ということもわかりました。

警察で自白聴取が取れなくて、それを検察側が成功した時は、警察側が悔しいという、プロならではの対抗意識?なども本音で書かれていて面白かった。

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2020年07月30日

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保護される動物について、というよりかは密輸などの動物の関わる事件についての本だった。ペットショップにいる爬虫類を見ても合法かどうかなんて見当がつかないしきちんと勉強する前に安易に購入すると法に触れてしまうこともあるんだなと思った。

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2020年01月03日

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知らない世界を教えてくれるのは
ノンフィクションの醍醐味。

生き物を巡る、胡散臭い社会とそれに
対峙する警察官のストーリーは、
引き込まれた。

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2019年08月31日

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どんな本かわからずに購入して手元に持っていたので読みました。
息抜きの読み物としてとても良かったです^^
こんな世界も、こんな仕事もあるんやなぁ。。っていう感じで。。。

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2018年09月24日

Posted by ブクログ

読みやすかった。テレビ放映後、読んだ。あれが、現実にあると初めて知った。作り上げた人物だから、苦労が書かれていたが、楽しんでいるので、あれだけやれたと感じた。

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2017年10月28日

Posted by ブクログ

どのようにして、警察が規制を作り、犯罪意識を作り、社会影響を作るのかがよくわかった。生物保護や拡散防止はタマタマ私の利害とも一致するが、拮抗していた場合を想像すると背筋が寒くなる。

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2017年10月14日

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