【感想・ネタバレ】光二郎分解日記 西郷さんの犬のレビュー

あらすじ

西郷さんの銅像から、愛犬ツンが盗まれた!?手がかりは残された尻尾と、高級ホテルの石鹸。愉快犯か、それとも政治的意図が……?前代未聞の盗難事件に、再び"ふたりで一人の迷探偵"が大活躍!分解の天才光二郎(75)×浪人生かける(20)+元警察犬ジュン(10)が巻き起こす、やきもき、ドキドキ、ハートフルミステリー!「猫弁」の著者が贈る新シリーズ待望の第2弾。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2019/4/24
癒される。
夢中になってる人はいいなぁ。
夢中だけど平等で博愛で思慮深い。
決めつけないんだよなぁ、光二郎さん。素敵だなぁ。
あさがおさんも元気になったし、若い彼らにも居場所ができそう。
幸せだわ。
大曲なんとかっていう巨悪の人みたいなのがチラッと出てきたけど、これからどうなるのだろう。
みんな幸せになるとこがみたいね。

0
2019年04月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

物語は、上野にある西郷隆盛の銅像から、愛犬ツンの像が盗まれるという前代未聞の事件から始まる。
手がかりは、現場に残された犬の尻尾と高級ホテルの石鹸だけ。
愉快犯の仕業か、それとも政治的な意図があるのか、誰もが首をかしげる奇妙な事件だ。
一方、主人公の光二郎は、シルバー人材センターの仕事で安佐顔という老人の家の庭木の剪定に励んでいる。
認知機能に少し問題があるものの、機械や道具を分解して修理することにかけては天才的な光二郎。
そんな彼が、仕事中にオレオレ詐欺の電話に引っかかり、家から飛び出してしまう。詐欺電話の内容を信じ、慌てて行動する光二郎の姿に、孫のかけるは苛立ちを隠せず、警察署で祖父を怒鳴ってしまう。
かけるは美術系の予備校に通う浪人生で、進路に悩む20歳。
祖父の突拍子もない行動に振り回されつつも、光二郎の純粋さや周囲への影響力に巻き込まれていく。
詐欺電話の背後には、単なる犯罪ではない切ない動機が隠されており、物語はそこからさらに展開していく。
この事件と並行して、ドッグショーに愛犬を出したくない女性や、元警察犬ジュンの活躍、さらには光二郎の周囲の人々のエピソードが絡み合う。
登場人物には、仕事はできるのにどこか頼りない刑事・頭野文也や、シルバー人材センターのセンター長・木村拓(通称キムタク)、そして大山作品の別シリーズ「猫弁」に登場する獣医師・柳まことも顔を出す。
こうした個性的なキャラクターたちが織りなすエピソードが、複雑に絡み合いながらも最後には見事に一本の線でつながり、爽快な大団円を迎える。
物語には、振り込め詐欺、銅像の盗難、ドッグショーをめぐる疑惑など、複数の小さな事件が散りばめられ、それぞれが光二郎とかけるの「ふたりで一人の迷探偵」コンビによって解き明かされていく。
光二郎のマイペースな行動や、かけるの少しポンコツだけど憎めない性格が、物語に笑いと温かさを加えている。

0
2025年08月24日

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