【感想・ネタバレ】猫道 単身転々小説集のレビュー

あらすじ

失礼ですが御主人は? 収入は? 本籍地は? 保証人は? バブル後期の東京で"単身女性の安全な住まい"を求めて漂流する長編「居場所もなかった」に加え、後の"家族"キャト、ドーラ、ギドウ、モイラ、ルウルウをめぐる住居転々の短編。さらに不意の別れを描く「モイラの事」、その悲しみを越える単行本未収録の「この街に、妻がいる」、作者と猫の書き下ろし近況エッセイ二編も収録。

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Posted by ブクログ

猫と出会う前と後の笙野頼子の人生の記録。
あとがきとして初出した『モイラのこと』も良いし、キャトとの別れとドーラとの出会いを書いた『こんなことは〜』も良かった。『ででむし』の最後で頭のおかしい人に絡まれたけれども猫の魂を持ち帰るとマジレスして狂人に引かれるエピソードは何故か笑えてしまった。真摯な人間が1番強い。大好き。できれば後書きは稲葉真弓さんが生きていたら書いて欲しかったなぁ。

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2024年07月06日

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