【感想・ネタバレ】物語論 基礎と応用のレビュー

あらすじ

動物もコミュニケーションを行うが、物語を語れるのは人間だけである。「物語」とは、人間の言語活動に特徴的かつ本質的なものである。では、ここでいう「物語」とはいったい何か――。フランス構造主義の物語論を中心に、その理論を紹介しつつ、カフカ、田山花袋、マルケスから、「シン・ゴジラ」「エヴァンゲリオン」「この世界の片隅に」まで、具体的なテクストを分析し、物語そのものの構造を論じ、設計図を明らかにしていく。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

本書は物語論(ナラトロジー)を紹介する本である。物語論とは、小説や映画などの文芸作品を読解する手法の一つで、内容よりも形式を重視し、物語の設計図を解き明かそうとすることに特徴がある。大学入試現代文の小説の読解方法に似ている、いや、私自身が習った方法が物語論に依拠している部分があるのかもしれないと感じた。テキストの文法や叙述の仕方に忠実に読解を進める点で、汎用性が高く機械的に適用するのにも向いている。だから、受験勉強にも有用だろう。高校時代に読みたかった・・・。

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2020年03月12日

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