物語論 基礎と応用

物語論 基礎と応用

1,980円 (税込)

9pt

動物もコミュニケーションを行うが、物語を語れるのは人間だけである。「物語」とは、人間の言語活動に特徴的かつ本質的なものである。では、ここでいう「物語」とはいったい何か――。フランス構造主義の物語論を中心に、その理論を紹介しつつ、カフカ、田山花袋、マルケスから、「シン・ゴジラ」「エヴァンゲリオン」「この世界の片隅に」まで、具体的なテクストを分析し、物語そのものの構造を論じ、設計図を明らかにしていく。

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物語論 基礎と応用 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    物語=動的な「機能」と静的な「指標」の組み合わせ(バルト)
    物語のディスクール=プロップの形態分析をさらに細かく分類した理論(ジュネット)

    0
    2018年06月26日

    Posted by ブクログ

    「第一部 理論編」では平易な言葉を用いて、物語論が生まれた経緯とその理論についての概説がされている。
    「第二部 分析編」では外国文学やアニメ、映画といった多様な作品に対して、物語論の理論を用いた分析をしている。

    前半の理論編は物語論の全体像を概観するのとができ、専門書へ踏み込む前の導入として優れ

    0
    2023年08月26日

    Posted by ブクログ

    物語論の基礎をていねいに解説している本です。

    前半は、プロップ、バルト、ジュネットらの仕事が紹介されています。伝統的な文学理論や物語論の背景にある哲学的な議論に踏み込むことは差し控え、物語を分析するための基本的な装置としての物語論を明快に解説しています。

    後半は、じっさいに物語論の考えかたを用い

    0
    2018年07月01日

    Posted by ブクログ

    テクストによる語りの時間、速度、濃淡、視点等々、とっかかりよし。物語的現在について図示による整理要。後半の作品分析はやや蛇足。別の本にとっておいて本書ではもう少し広げたり(演劇・オペラ方向)、深めたり(信頼できない話者等)してもよかったと思うが。

    0
    2018年03月04日

    Posted by ブクログ

    物語構造を考えることは、世界に対する自分の立ち位置を考えること。…かも?

    目から鱗だったのが物語の視点の問題について。
    物語を作るときは視点の置き方を決めないといけないのだ。誰の視点で語るか。どの時点を起点にした視点で語るか。それと同時に物語に対してどんな距離感で語るか(ディエゲーシスとミメーシス

    0
    2018年01月31日

    Posted by ブクログ

    この本を、というよりは物語論を、少々誤解していたのかもしれない。

    かねてから物語論に興味があり、筒井康隆の『文学部唯野教授』、中公新書の「批評理論入門『フランケンシュタイン』解剖講義」と読んでみて、引き続く形でこの本も読んだ。
    ぼくとしてはカグヤ型とウラシマ型の貴種流離譚や「行きて帰りし物語」みた

    0
    2025年10月16日

    Posted by ブクログ

    叙述のスピード(物語の時間)を決める要素として何があるか、またそれによってリアリティや臨場感がどのように変化するか、などが実例込みで説明されている。
    この分類手法を使うと読者に対してこんな影響をこれくらい与えられる、という情報がたっぷり出てくるのを期待して後半の分析編を読んたが、あまりなかった印象。

    0
    2021年04月30日

    Posted by ブクログ

    完全な初級者向けとして書かれているけれども
    用例の紹介の豊富さと、扱う理論の幅の広さは
    今あるもののなかでは随一と言っていいのではないだろうか。

    形態論、文体、構文、ナラティブの問題、展開などなど、
    物語にまつわるものでいったら、あとは読者論くらいじゃないだろうか。

    個人的に物語論の大事なところ

    0
    2018年01月28日

    Posted by ブクログ

    ナラトロジー:物語論

    その昔、ウラジーミル・プロップについて知りたいと思ったことがあったので、本書で概略を把握できたのはよかった。
    プロップの「31の機能」は、ロシアの魔法昔話という非常に限定的な対象に適用されるものであるが、物語のパターンの分析を最初に行ったという点で歴史的意義がある。

    本書は

    0
    2017年07月23日

    Posted by ブクログ

    プロップ 31の機能
    物語の筋の展開に直接影響を及ぼす人物の行為

    人物は機能に従属する存在、キャラクター性やその心理などはあまり重要なものではなく、何をするかという役割の方が大切(敵対者、贈与者などとその役割で呼ぶ)
    vs. 近代小説では人物が「個人」として描かれるようになり、その心理も重点的に

    0
    2017年05月28日

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