あらすじ
大人気シリーズKZの深層をえぐる、ディープなKZ'D『KZ' Deep File』。南アルプス、美しい断層の村で突如として起こった連続事件!ヘリコプターの墜落、白骨の出現、インターチェンジに消えた数学の天才は何を見たのか!?迫る集中豪雨の中、少年たちの奔走が始まる!謎と友情の書き下ろし長編。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
何のために、どのように、生きるのか。
高速道路の建設が予定されている長野県下伊那郡に向かった小塚。そこで住民たちの対立や乱暴な男たちを見かける。数学の順位を落とし落ち込んでいるらしい上杉を誘い、後から来るはずだったが上杉は来ない。上杉は拉致されていた。小塚が身を寄せた寺の住職の息子がヘリの落下事故で亡くなる。そこにも謎が付き纏う。黒木にSOSを出したら、若武も付いてきた。上杉の生死は、麻薬栽培の証拠は、ヘリ墜落の秘密は、高速道路反対派を結ぶ線は?
自分の世界を見つけたようで、まだ自分に自信を持ち切れていない小塚。「トロい」と言われがちな小塚が、全力で動く。すべては友を救うために。証拠を集めても動いてくれないことにショックを受ける小塚に、彼の見ている世界はやはり純粋、もしくは世間から隔絶していると思った。父親も浮世離れした研究者だというし。黒木のようなフィクサーや若武のようなエネルギーの塊がいないと、世間と渡り合うのは難しいのかも。でも今回の事件で全力で動いて最善を掴み取って、桃香の思いを受け止められたことが自信につながるといい。
生死のギリギリにいる上杉先生の思考が面白すぎる。笑い事ではないんだけど。若武の承認欲求というか目立ちたがりがもはや怖い。これくらいのメンタルあると周りを謎に引き込んでしまうのもわかる。でも自分の周りにはいてほしくないかな。なんでここまで、とはちょっと思うけど。
暴力に土砂崩れに命がいくつあっても足りないKZメンバー。生きてるだけで充分だ。だけどそれだけでは満たされない、それが人間の欲。
Posted by ブクログ
書き下ろし
星を見るために長野県下伊那郡赤石村に出かけた中学生が途中で行方不明になり、落ち合うはずの和彦は警察に相談するが折から起きたヘリコプター墜落事故のため相手にされず、東京から応援に来た友人と3人だけで植物学の知識を駆使し、麻薬栽培をしていた暴力団関係者に拉致されたという状況を推測し救出に向かうが、豪雨による山津波にもあうという一大スペクタクル。
最後にヘリ墜落の真相も明らかに
映画にできそう。
それにしても鳥の糞に含まれる物質からケシの栽培地点を特定したり、森林組合の決算報告書から補助金の不正受給を疑ったり、古い金属片から戦時中B29が墜落事故がケシ畑の起源だと推測したりと、プロ顔負けのスーパー中学生はこの先どうなっていくのだろう。
Posted by ブクログ
この子達はなんてスキルが高いんでしょう?中2とは思えない…そうは言っても思考は中学生かなとは思うけど。今どきの都会の子達はこんな感じなんですかね?
このシリーズも三冊目?毎回楽しく読んでいます。
Posted by ブクログ
7/20
和尚が人徳者すぎてえぐい
小塚くんがやっぱり中学生ならではの悩みを抱えてて、この子こんなに小さかったんだなって再認識
青い鳥文庫で読んでた時はそういうのを感じさせない穏和なお兄ちゃんだったから…
若武もなんか久しぶりだったなー7万分の11作戦とかくそ若武らしい
にしても結構な命のピンチだったねー上杉、私だったら多分死んでたよ
黒木若竹小塚で袴鬼芥子の生息地域を突き止めるところとかなんかすごいkzだった!