【感想・ネタバレ】楽しく学べる「知財」入門のレビュー

あらすじ

知的財産権には主なものだけで、著作権、商標権、特許権、実用新案権、意匠権という5つの権利がある。しかし日本人は、そんな様々な知的財産権が、頭の中できちんと整理できていない。本書は、5つの権利の違いやその関わり合い方を正しく理解してもらうこと、さらに、「その行為は権利侵害なのか?」という判断についても、ある程度正しくできるスキルを自然と身につけてもらうことを目指したものである。

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タイトル通り、楽しく学べました

仕事上、知財の知識を習得せねばならなかったものの、知財関係の権利はどれも似たりよったりの印象で、とっつきにくかったが、この本は事例が多く、タイトル通り、楽しく学べて助かりました。知財とか分からん…眠い、っていう方にオススメです。

#エモい #深い #タメになる

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2024年06月11日

Posted by ブクログ

著作権・特許等の実例を用いて、分かりやすく、面白い内容だった。エッ~!そうやったんや~と、ちょっとビックリな事も満載。タイトル通り「楽しく学べた」一冊。

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2024年03月01日

Posted by ブクログ

知的財産権について説明した本。知的財産権には、著作権をはじめ、特許権や商標権、肖像権などがあるが、これを体系的にまとめ、わかりやすく説明している。適当に例をあげているし、分析も深く、正確で学術的な記述が心地よい。参考となった一冊。
「メディアなどで注目を浴びた人が、いったん「パクリをする人物」というレッテルを貼られると、再起不能なまでに叩き潰される傾向にある。パクリは不倫と並んで、血祭りに上げられた人間が、その一生を棒に振ってしまうかもしれないリスクファクターと認識されつつある」p6
「ほとんど同じにしか見えない中央大学の「C」マーク、広島東洋カープの「C」マーク、米大リーグのシンシナティ・レッズの「C」マーク、智弁学園野球部の「C」マークについても、おそらく著作物性はない」p36

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2018年10月21日

Posted by ブクログ

知的財産権に関する、良い導入書です。

とにかく実例が豊富な本です。当事者、特許庁、裁判所といった関係者がどのような判断をして、どういう結果となったかを見ていくスタイルになっています。現実の事例なので、話の背景が見えてなかなか面白かったです。ニュースでも話題になった有名な話も多数登場します。

きっちりとした法律用語を使ったり、実際の条文を示したりということは極力せず、噛み砕いた分かりやすい表現で書かれており、あまり前提知識を必要とせず読めるようになっています。堅苦しくないので、気楽に読めます。

ただ、検索性はちょっと悪いです。目次には、章単位でのページ番号しか書かれておらず、各事例のタイトルがずらずら並んでいるだけですし、索引のようなものもありません。読み通す分には何も問題ありませんが、後から目的の記述を見つけるのが面倒かも。

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2018年02月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白くてためになる、わかりやすい。
●著作権は
・絵画を平面的に撮影した写真については発生しない。
・ちょっとやそっとの文章には発生しない。少しおしゃれなフォント程度では発生しない。
●東京ドーム肖像権??
●怪しい輩のいちゃもんに注意。
ディズニーの著作権は2018年で今度こそ切れそうですがどうなることやら。

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2018年01月08日

Posted by ブクログ

法務を担当している友人に勧められて。知財というクリエイティブな領域を権利という法律に落とし込む難しさがよくわかりました。知らなかったことだらけ!なにより、この難しそうなテーマを、軽妙な読み物にした著者の存在が独特だと思いました。「あとがき」でも触れていましたが、読みながら感じたのは画像認識するようになった人工知能の創作物の著作権。人間の創作をどう権利化し、どう保護し、どうパブリックドメイン化するか、という本書で取り扱われているテーマはこらからさらに深化していきそうです。

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2017年10月16日

Posted by ブクログ

タイトルどおり知的財産について楽しく学べました。著作権、特許、実用新案権、意匠権、商標権、不正競争防止法、肖像権、パブリシティ権などの「だいたい同じように感じられて、良くわからない」権利を具体的(かつ絶妙な)事例を挙げながら解説してくれる。
・知的財産の世界は感情と法に大きな乖離があるように思える(個人的には)
・商品やサービスを世に出すとき抑えとくべき権利をしっかり検討したがよい
・商標登録をうまく使うと半永久的に権益を維持できる(こともある)
・何か困ればちゃんと勉強したほうが良い
・安易に「それってオレの著作権侵害してんじゃん」などと言わない
知的財産戦略と言う言葉が個人的にとっても好きでした。

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2017年05月02日

Posted by ブクログ

身近であったり、興味を持ちやすい話題、裁判例をもとに、知財関係の権利や諸問題を易しく解説している。
珍しく、繰り返して読みたいと思える新書に出会えた。オススメです。

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2017年03月29日

Posted by ブクログ

ちょっと勉強がてらと読み始めたが、あまりの面白さに一気読み。いやー、久々に素晴らしい新書に出会った気分。去年の春先にはやはり現代新書で文明探偵の冒険という当たりを引いたが、老舗新書の中でも一般向けの現代新書らしいいい本。
なにが良かったかというと、第1には著者が読者を本当に楽しませようと思って書いていることだと思う。ともすれば無味乾燥した内容になりがちな法律関連の入門書にも関わらず、至る所で著者の顔が見える。なによりも、著者が疑問に思ったことはジャニーズ事務所だろうがなんだろうが、一応、当たっていてそのやり取りが記されているのが面白い。さらには、これは読者によっては本筋から離れるので嫌う人もいるかもしれないが、話題にした特許の黄金風呂に入ってみたり、美顔器を使ってみたりと好奇心があったらなんでも飛び込んでみた経緯を描いているのも面白い。
そして、なにより最近、自分自信が仕事上、知りたかった著作権関係の問題についても、その回答が得られたことだ。素晴らしい!

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2017年02月27日

Posted by ブクログ

せっかく知財の勉強も力を入れてきたところだったのに異動先は全然違う部署。
でも、知財の知識は決して無駄じゃない。
勉強し続ける、これって、とっても大事なこと。なぜなら。

著作権で多くの場合に問題になるのは、依拠性、類似性。
アイデアだけでは著作性はない。
例えば、未来から来たロボットが男の子を助ける話と言うだけなら法律的には問題ない。
だが、多分、いや、今の世の中間違いなくパクリと言われるだろう。
シャーロック・ホームズも「相棒」もみんなエドガー・アラン・ポーのパクリになっちゃうだろ、
と説いたところで、炎上は間違いない。
法律上のOKと、感情論(一般的な心情)でのOKにはだいぶ乖離がある印象だ。
また、著作権侵害と言っても、実損害が出ていなければ、いくらTwitterで騒いでいたって意味をなさない、のだが。
企業としては「やっちまった……」のであれば経営上の問題が大きい。
だから知財は皆が知っておくべき知識なのだ。
簡単でいいからね。

知財もどきと著者が言う、建物やパブリックドメインとなったはずの絵画。
これは本当に難しい!
契約上の問題なので、と言われてしまうとどうにもならない。
守りたい側の気持ちもわかるし、使いたい側の気持ちもわかる。
うーむ…
私は建物に著作権は一般的に発生しないが、使用方法を定めているところがあるので安易に使うな、と社内に知らせてきた。
訴訟リスクや金銭支払いリスクを考えての対策だ。
法律上は問題なくても、と言うことはザラにある。
だから複雑で、面白くて学び続ける必要がある。

巻末の参考図書も役立ちそう。知財に関心のある方はぜひ。

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2022年07月23日

Posted by ブクログ

知的財産についてほとんど知識を持っていなかったので、全体像を知るにはとてもわかりやすい本だった。

一度読んだだけでは理解しきれないけれど、なんとなくわかったような気になれた。
とはいえ、何かトラブルに巻き込まれそうになったりしたらしっかりと調べる必要があることは理解できたし、何か戦略的に必要性があるときは専門家を頼ることがベストだとも思った。

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2022年04月05日

Posted by ブクログ

誰でも見たことのある商標やキャラクターなどをネタに、知財価値を争う場合の論点が、どういうところにあるのか、さりげなくわかるように書かれている。

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2022年01月25日

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ネタバレ

正直あまり期待せずに読み初め、面白い!と最初から最後まで思えた一冊。

知財に関して何も知らない人でも、冒頭から著作権、商標権、特許権など分類から分かりやすく説明してくれ、その後も例をふんだんに入れながら展開していく。(所々、筆者のギャグパートが入るのも面白い)
商標権、だと同じ名前でも、違うサービスなら登録出来たりと全然知らないことも多いなと痛感。アイドルのSMAPだけじゃなく、不動産とかの会社がSMAPを登録してるのも驚いた。

最後にまとめてくれていたが
確かに財産を守る意味で必要な権利が、クレーマーなどの武器に使われるのは良くないなと思う。
法律等に準じて、何もおかしくないのであればおかしくないと主張出来る知財世界でなくてはなと思った。

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2022年01月05日

Posted by ブクログ

知財に関して事例を用いたわかりやすい解説で、全体像がわかる良書。
事例も馴染みのあるもので、読みやすかった。

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2021年08月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

(2021-07-30 2h)

著者が活発に動いて調査しているところが、とても楽しそうで好感を持てる。一匙の茶目っ気は著者の朗らかな人柄が表れているようにも思う。
入門書の名にふさわしく、著作権などについて分かりやすく著され、かつ豊富で身近な事例をもって解説されているので、より理解も深まる。

業において、知財への理解を深めたいときなど役立ちそう。

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2021年07月30日

Posted by ブクログ

知的財産権についてなにもわからなかった僕が、日常の出来事において「これは著作権と肖像権が絡むな」などと知財の方面から物事を考えれるようになった。少しだけ。それが面白い。もうすこし勉強してみようと思う。

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2018年06月13日

Posted by ブクログ

「iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。」

この文言を見た事がある人は多いのではないだろうか。

そう。アイフォンのウェブサイトの最下部に小さく出ている一文である。

これが何を指しているのか知らない方もいるかもしれない。

実はアップル社がアイフォン、アイホンという商品名を利用するために、
許諾を受けていることを示している一文である。許諾をしているのが、日本の企業であるアイホン社。インターフォンの会社である。

実は興味深い事実があって、アイホン社の決算資料を見てみると、ロイヤリティ収入1億円というような記載がある、らしい。

つまり、言い方は綺麗でないが、アイホン社には何もしなくてもお金が転がり込んでいるわけだ。

前置きが長くなったが、本書は、著作権をはじめ、商標権や特許権、意匠権など知的財産権に関して、その項目ごとに豊富な事例をまじえて解説をしている本である。

紹介されている事例を拾っていくだけでも、読み物と十分面白いのだが、知的財産権の分野で仕事をしていきたいと考えている若い世代や、仕事をこなしていく上で知識を仕入れておきたいビジネスマンにとっても、分かりやすく整理できる本だと思う。

まさに、タイトルのとおりである。

実は、お金持ちになるためには、3つの分野がある。
それは、不動産、相続、著作権と言われている。

正直いって、不動産と相続は生まれた家が元々金持ちでもない限り見込めない資産である。
しかし、実は著作権の分野は、モノを生み出す才能さえあれば、誰にでも大金を掴むチャンスがある世界だ。若者が作家やミュージシャンを目指すのはある意味で合理的といえるだろう。

そういう意味で、法律の専門家になるための第一歩にもなるし、野望を持つものにとっても、よき導きの書となる可能性が高い1冊だ。

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2018年04月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

知財というと特許、著作権くらいしか思い浮かばなかったけれど、意匠権などもふくめた体系的な整理とそれぞれの違いがわかりやすい。

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2017年10月18日

Posted by ブクログ

大変わかりやすいし、過不足なく問題を網羅していると思う。知財系の法律は改正が多いので、定期的にこの種のまとめ本を読む必要があるだろう。

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2017年03月13日

Posted by ブクログ

日頃、新聞やニュースで触れる機会の多い「知的財産権」だが、まとまった形でその詳細を知る機会は意外に少ない。本書は主に海外を舞台に活躍してきた弁理士による「知財」ブリーフィング。「楽しく…」の題名に違わず、豊富な馴染み深い実例により、しかも極めて簡潔でわかりやすく知財の大まかなアウトラインをなぞることができる。

本書でよくわかるのは、知財には著作権や商標権などいくつかの種類があるが、それら個々の権利は、単独では我々が一般に考えているほどには強く保護されていないということだ。随所で述べられるように、これらの権利を重層的に組み合わせることで、単独の場合よりも強力な権益に変換させることができる。そして、ある種のビジネスエスタブリッシュメントの中には、この種の防衛策にかけては極めてクレバーな者が存在するということだ。ピーター・ラビットの例が挙げられているが、その既得権益を守ろうとする執念にには感心を通り越して畏怖さえ覚えた。

なお、本書では全く触れられていないが、衣服や料理等の分野では、知財による保護が極めて弱いにも関わらず、本書に満載されているような争いが全く起きていない。その不思議さとメカニズムを知りたい人には「パクリ経済」(カル・ラウスティアラ著・みすず書房)がオススメだ。

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2017年02月26日

Posted by ブクログ

「普通の新書」みたいな知的財産法の本。

学問の特性上、法学、特に実定法には新書が少ない。たまにある新書も、神田秀樹『会社法入門』や水町勇一郎『労働法入門』、そして本書の類書といえる小泉直樹『知財法入門』など、教科書の章立てを抜粋したような無機質な本が多く手に取りづらい。

その中にあって、通勤通学の行き帰りに読んで数日で読み終わるような、無類の手軽さを誇る本書は貴重といえる。もちろん教科書のような体系だった知識が身につく訳ではないが、一定のイメージを得られるところにまず意義がある。
そして内容についても、著作権と特許権に加えて商標権についても扱っており、意外とカバー範囲は広い。

個人的な感想としてはすごく面白かったという訳ではないが、それでも非法学徒に向けた入門書としては充分だと思う。

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2024年03月29日

Posted by ブクログ

作者さんが実際に特許をとった黄金風呂に入りにいったり、フェイスアップクリップ(美容用品)を買ったり、とろろ芋を食べたりと意外とお茶目で楽しく読めた。

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2017年08月06日

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