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Posted by ブクログ
知的財産権について説明した本。知的財産権には、著作権をはじめ、特許権や商標権、肖像権などがあるが、これを体系的にまとめ、わかりやすく説明している。適当に例をあげているし、分析も深く、正確で学術的な記述が心地よい。参考となった一冊。
「メディアなどで注目を浴びた人が、いったん「パクリをする人物」というレッテルを貼られると、再起不能なまでに叩き潰される傾向にある。パクリは不倫と並んで、血祭りに上げられた人間が、その一生を棒に振ってしまうかもしれないリスクファクターと認識されつつある」p6
「ほとんど同じにしか見えない中央大学の「C」マーク、広島東洋カープの「C」マーク、米大リーグのシンシナティ・レッズの「C」マーク、智弁学園野球部の「C」マークについても、おそらく著作物性はない」p36
Posted by ブクログ
知的財産権に関する、良い導入書です。
とにかく実例が豊富な本です。当事者、特許庁、裁判所といった関係者がどのような判断をして、どういう結果となったかを見ていくスタイルになっています。現実の事例なので、話の背景が見えてなかなか面白かったです。ニュースでも話題になった有名な話も多数登場します。
きっちりとした法律用語を使ったり、実際の条文を示したりということは極力せず、噛み砕いた分かりやすい表現で書かれており、あまり前提知識を必要とせず読めるようになっています。堅苦しくないので、気楽に読めます。
ただ、検索性はちょっと悪いです。目次には、章単位でのページ番号しか書かれておらず、各事例のタイトルがずらずら並んでいるだけですし、索引のようなものもありません。読み通す分には何も問題ありませんが、後から目的の記述を見つけるのが面倒かも。
Posted by ブクログ
タイトルどおり知的財産について楽しく学べました。著作権、特許、実用新案権、意匠権、商標権、不正競争防止法、肖像権、パブリシティ権などの「だいたい同じように感じられて、良くわからない」権利を具体的(かつ絶妙な)事例を挙げながら解説してくれる。
・知的財産の世界は感情と法に大きな乖離があるように思える(個人的には)
・商品やサービスを世に出すとき抑えとくべき権利をしっかり検討したがよい
・商標登録をうまく使うと半永久的に権益を維持できる(こともある)
・何か困ればちゃんと勉強したほうが良い
・安易に「それってオレの著作権侵害してんじゃん」などと言わない
知的財産戦略と言う言葉が個人的にとっても好きでした。
Posted by ブクログ
ちょっと勉強がてらと読み始めたが、あまりの面白さに一気読み。いやー、久々に素晴らしい新書に出会った気分。去年の春先にはやはり現代新書で文明探偵の冒険という当たりを引いたが、老舗新書の中でも一般向けの現代新書らしいいい本。
なにが良かったかというと、第1には著者が読者を本当に楽しませようと思って書いていることだと思う。ともすれば無味乾燥した内容になりがちな法律関連の入門書にも関わらず、至る所で著者の顔が見える。なによりも、著者が疑問に思ったことはジャニーズ事務所だろうがなんだろうが、一応、当たっていてそのやり取りが記されているのが面白い。さらには、これは読者によっては本筋から離れるので嫌う人もいるかもしれないが、話題にした特許の黄金風呂に入ってみたり、美顔器を使ってみたりと好奇心があったらなんでも飛び込んでみた経緯を描いているのも面白い。
そして、なにより最近、自分自信が仕事上、知りたかった著作権関係の問題についても、その回答が得られたことだ。素晴らしい!
Posted by ブクログ
せっかく知財の勉強も力を入れてきたところだったのに異動先は全然違う部署。
でも、知財の知識は決して無駄じゃない。
勉強し続ける、これって、とっても大事なこと。なぜなら。
著作権で多くの場合に問題になるのは、依拠性、類似性。
アイデアだけでは著作性はない。
例えば、未来から来たロボットが男の子を助ける話と言うだけなら法律的には問題ない。
だが、多分、いや、今の世の中間違いなくパクリと言われるだろう。
シャーロック・ホームズも「相棒」もみんなエドガー・アラン・ポーのパクリになっちゃうだろ、
と説いたところで、炎上は間違いない。
法律上のOKと、感情論(一般的な心情)でのOKにはだいぶ乖離がある印象だ。
また、著作権侵害と言っても、実損害が出ていなければ、いくらTwitterで騒いでいたって意味をなさない、のだが。
企業としては「やっちまった……」のであれば経営上の問題が大きい。
だから知財は皆が知っておくべき知識なのだ。
簡単でいいからね。
知財もどきと著者が言う、建物やパブリックドメインとなったはずの絵画。
これは本当に難しい!
契約上の問題なので、と言われてしまうとどうにもならない。
守りたい側の気持ちもわかるし、使いたい側の気持ちもわかる。
うーむ…
私は建物に著作権は一般的に発生しないが、使用方法を定めているところがあるので安易に使うな、と社内に知らせてきた。
訴訟リスクや金銭支払いリスクを考えての対策だ。
法律上は問題なくても、と言うことはザラにある。
だから複雑で、面白くて学び続ける必要がある。
巻末の参考図書も役立ちそう。知財に関心のある方はぜひ。
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ビジネス・実用
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