【感想・ネタバレ】ユダヤ教の誕生――「一神教」成立の謎のレビュー

あらすじ

放浪、奴隷、捕囚。民族的苦難の中で遊牧民の神は成長し、ついには全宇宙を創造・支配する唯一なる神ヤハウェに変貌する。なぜ彼らは「一神教」を成立させ、「律法の民」となったのか? キリスト教やイスラームを生み、歴史の果てにイスラエル国家をも造り上げた「奇跡の宗教」の軌跡を、『聖書』の精読を通して、神理解の変化に焦点を当てつつ探究する。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

旧約聖書の研究書。各篇で語られている「神」の像から、どのように人々の中の「神像」が変化していき、「人」と「神」の関係が変わっていったかを考察する。一つ一つの論は分かりやすく、そこに描かれる「神」の姿も納得がいった。旧約聖書は、こういう風にも読めるのだなあと納得した。ただ、旧約聖書の各篇は必ずしも古いものから順に並べられているわけではない(たとえば、「創世記」の成立は後に続く「出エジプト記」などより新しい)という論も読んだことがあるので、その辺との兼ね合いはどうなっているのかなあと思った。

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2014年01月07日

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