【感想・ネタバレ】水底の棘 法医昆虫学捜査官のレビュー

あらすじ

水死体からも「虫の声」は聞こえるのか!?第一発見者は、法医昆虫学者の赤堀涼子本人。東京湾の荒川河口で彼女が見つけた遺体は、虫や動物による損傷が激しく、身元特定は困難を極めた。絞殺後に川に捨てられたものと、解剖医と鑑識は推定。が、赤堀はまったく別の見解を打ち出した。岩楯警部補はじめ、捜査本部は被害者の所持品から、赤堀はウジと微物から、それぞれの捜査が開始された!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

今回も面白くて一気読み。
それぞれの分野のプロフェッショナルの意地がぶつかり合う展開に胸が熱くなった。
犯人に対しても少し希望の光が残されているラストだった。

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2021年06月06日

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ネタバレ

虫は人間がいなくても生きていられるけど人、間は虫がいないと生きていられないにハッとする。たしかにそうだ。今回の赤堀さんは死体の第一発見者。でも通常運転してる。新しい登場人物・堀之内さんもかなり癖がある。九条vs赤堀まで勃発して読んでるこっちもヒヤヒヤ。禁煙のおまじないでアリを吸う岩楯さん、転落事故が岩楯さんを愛おしく見つめる鰐川さん...面白すぎる

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2020年05月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2020/2/8
いやもうこのシリーズ最高。
小説読んで声出して笑うとかあんまりないけど、この本では何回もあったもん。
岩楯刑事が乾燥アリ吸ってるのが面白すぎる。
それを横で見ているワニくんのリアクションも。
そういえば今回ワニくんリターンです。
それ以外でも頻繁にニヤニヤしてたから、普段しないマスクをしている時期でよかったです。
赤堀さん最高やね。大好き。
岩楯刑事の言うことはいちいち核心を突いてくるんだわ。
もう中毒。
ずっと読んでたいぐらいなので結構分厚いのがありがたいです。

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2020年02月08日

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ネタバレ

頁を開くと「夏からの知らせ」の文字があり、いま読むのにピッタリだと思ったら、舞台は北風吹く時期じゃあないですか。まぁ、夏にウジを見るよりは良さそうだけど、毎度想像すると耐えがたいシーンの連続なのがこのシリーズ。そこを我慢して読む価値はじゅうぶんにあります。

本作では昆虫のみならずシャコについても詳しくなれそう。見目麗しいとは言えないシャコが性格も獰猛ならば、もう食べる気がしない(泣)。

赤堀女史には惚れざるを得ません。岩楯刑事とのロマンスは今後も要らないけれど、鰐川刑事の懐きぶりはちょっとカワイイかも。

いちばん悪事に絡んでいてほしくなかった人の関わりはかなりショックでした。漁師の実情が垣間見える。

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2023年07月24日

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ネタバレ

シリーズ3作目。今作は岩楯警部補の相棒として、1作目に出てきた甘党のメモ魔、鰐川刑事が再登場。他にも濃いキャラが多かったという印象だ。個人的には九条先生のその後が気になる。
このシリーズは昆虫学を取り入れた捜査の過程が面白く、登場人物のキャラも良くて好きなんだけど、終盤に「大ピンチ→助かった~!」みたいな展開になるのが続いていて、ちょっとワンパターンかなと思う。たまにはしっとり終わっても良いと思うけどな。

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2020年12月12日

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ネタバレ

赤堀先生、とうとう海にまで進出しちゃいましたか。当然のことながら海にも虫はいますもんね。今回は虫の印象よりもなぜか刺青の捜査の印象の方が強かったです。なんだかね…いつも思うのが、弱い者を散々利用して悪いことばっかりしてる人が殺されたときその人は被害者になって、利用されて痛め付けられてた人が犯罪者になってしまって刑に服さなければいけないわけで、理不尽というかなんというか。人を殺せば罪は罪なんだけど。岩楯さんもワニさんもよくぞご無事でした。

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2018年09月08日

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ネタバレ

今回は水生の昆虫……と言えるかどうか微妙な生物が主軸になっている印象や、序盤は法医昆虫学とあまり関係のない刺青が中核になっていたので、そろそろネタ切れなのかなーと不安を抱きながら本作読み進めていました。

けれど、読み終わった段階での満足度は結構高いものとなりました。

前作まで感じていた、ミステリにおける法医昆虫学のメリット・デメリット(犯罪捜査に有効に作用しますが、エンタメ的に考えると意外な展開などを期待しづらい)点は変わりませんでした。しかし、それ以上にストーリー進行に合わせて順次登場する人物が魅力的で、私はそこに興味を覚えて読み進めることができたように思います。

序盤〜中盤の大鷹、後半の西牧がその人物に該当するのですが、そうした人物は本作で描写されている内容だけでなく、勝手に「昔はこんなやつだったんじゃないか」「普段、孫とこんな風に接してるんじゃないか」などと妄想が捗る魅力がありました。

そうした興味を引かれたところと、岩楯・鰐川が終盤ピンチに陥る場面の絶望感〜からの逆転は出来過ぎではありましたが、このシリーズ通して最もスリリングな緊張感が漂い、ドキドキして読み進めていました。

そのように考えると、法医昆虫学という要素は物珍しさで手に取ってもらうきっかけにすぎないのかも。本来このシリーズが持つ魅力が登場人物にあるのだとしたら、法医昆虫学という要素の珍しさに惑わされないよう、登場するキャラクターの善し悪しに着目して読むことが、本シリーズを楽しむのに必要なことなのかな、と思いました。

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2017年04月26日

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ネタバレ

東京荒川の中州で発見された変死体。
損傷が激しく身元特定は困難を極め、他殺か自殺か事故かどうかもわからない。
解剖医と鑑識の判定に法医昆虫学者の赤堀涼子は異論を唱え、独自に調査を開始する。
捜査本部の岩楯警部補たちと連携し、彼女が見極めた事件の真相は――?

法医昆虫学捜査官シリーズ三作目。
毎度毎度、遺体に残されたウジやわずかに付着した虫や微生物から緻密な赤堀の捜査が始まるわけですが、今回は水中の生き物たちの生態も描かれていて、赤堀先生の守備範囲の広さには驚きました。
海の虫の描写も気持ち悪いったら・・・思わずウェブで虫たちを画像検索しましたが、ほんともう、見るんじゃなかった・・・大後悔です。

刑事たちは被害者の刺青から真相に迫っていくのですが、赤堀と刑事たちの捜査が交わる時、終盤の半端ないデッドヒートに突入。
最後は一気読みでした。

ミステリって、「誰が」殺したのかという点を推理する話は多いと思うのですが、この作品では容疑者どころか、被害者の身元は半分以上読み進めても不明のまま。
被害者が「どこで」死んだのか、それだけを愚直に突き詰めていく。
被害者が明らかになりさえすれば、「誰が」「いつ」殺したのか自ずと明らかになるだろうという考えのもと、自分のできることをひたすら掘り下げていく赤堀。
そして彼女を信頼して彼女の情報をもとに捜査していく刑事たち。
3作目にして登場人物たちの関係が以前よりも強固になり、信頼のコールアンドレスポンスがきちんと作用していることに何だか安心感をおぼえ、いつの間にか彼らから目が離せなくなっていることに気づくんですねー。
私にとって、いつまでも読んでいたいシリーズになってしまいました。

乾燥アリのフェロモンを赤堀と岩楯が並んで吸引するシーンは・・・とてつもなくおかしい。
こういうユーモアや皮肉っぽいエピソードがちょいちょい入ってるのもたまらない!

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2017年03月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この作品は食事中に読む事をオススメしません
なにせ、ハエを主研究にする学者が、法医昆虫
学捜査官として死体の生前・死後(死体の死後?)
の環境を学術的に顕にすることで捜査に役立つ
そして、結構危険な目に合うのがスリリングw

今度の赤堀先生は海に潜る(´・ω・`)

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2021年11月10日

Posted by ブクログ

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どうやって犯人割り出しにつなげるのかと思ったら、今回もまた意外で面白かった。
ラスト赤堀は大丈夫だったが、なるほどそうきたか。

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2017年01月15日

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