あらすじ
世間を騒がす謎のCM美女「Qrosの女」の素性を暴くべく奮闘する「週刊キンダイ」芸能記者の矢口慶太。CMで彼女と共演した人気俳優・藤井涼介の自宅を、先輩記者・栗山と一緒に張り込むとそこに当人が!? 藤井との熱愛スクープ・ゲット! それともリーク? ――ワケありのネタ元、ネット情報も錯綜し、衝撃の展開へ! 白熱する芸能取材をリアルに描いた鮮烈ミステリー!
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Posted by ブクログ
ゴシップ記事って、追われるほうも追うほうもこんなに過酷なのですね。
どちら側からも複数の人の視点で語られるので、同じシーンを違うほうから見ることができて面白いものの、同じシーンが何度も出てくるせいで頁が増える。「はいはい、さっきも見たよそれ」てな感じになってきたところ、ラスト30頁でまったく予期していなかった展開に。
そうですかそうですか。嫉妬は何も女性特有ではない。アナタがそんなにも黒い気持ちに染まっていたとは。じゅうぶん満足なヤラレタ感。断罪して終わりじゃなく、すべての人にとって良いように。鮮やかです。
Posted by ブクログ
わずかなきっかけでアパレルブランドQrosのCMに出演することになった、女性。
CM出演を秘匿にしたため、謎が謎を呼び一躍謎の美女「Qrosの女」としてネットで騒がれることになる。
本人、追うマスコミ、章毎に視点が代わり描かれていく。
真犯人がイマイチな感じだったのと、「Qrosの女」本人がもっと孤高のタイプの方がよかったかな。
Posted by ブクログ
矢口慶太
「週刊キンダイ」と記者契約をしている。人事異動で政治班から芸能班に鞍替えになった。
中里
慶太の大学の先輩。テレビ太陽のディレクター。
石上翼
業界全体に多大なる影響力を持つカリスマ。大手芸能プロダクション「プロダクションWing」の代表。
藤井涼介
人気俳優。QrosのCM出演者。
福永瑛莉
モデル出身の人気女優。QrosのCM出演者。
島崎ルイ
シンガーソングライター。QrosのCM出演者。父は映画監督の島崎潤一、母は昭和の大女優の香川よう子。
近藤サトル
イケメン格闘家。QrosのCM出演者。
大倉清二
QrosのCMを撮影した監督。
堀井
渋谷にある高級焼き肉屋「鳥幸」の店員。
村井保子
慶太が駆け出しの頃にジャイアンツの取材をして知り合った。
園田芳美
業界では有名なホラ吹きオヤジ。伝説のフリー記者またはブラック、ジャーナリスト。栗山が「週刊文秋」をやまるきっかけになった嘘の写真を掴ませた張本人。
斉木昭三
「スマッシング・カンパニー」の社長。園田に負けず劣らずの悪代官面した大狸。
十和田晴敏
ここ数年で驚異的に規模を大きくし、のし上がってきた中堅芸能事務所「GOプロモーション」社長。
芳村
キンダイの後輩記者。
加藤剛史
関東テレビのプロデューサー。
芝田絵美
キンダイの政治班の島で電話番をしているアルバイト。
中尾
キンダイ芸能班のデスクj。
池野
キンダイ芸能班社員編集者。
松山
キンダイ契約記者。
栗山孝治
慶太の先輩記者。生粋の芸能記者。
とん平
キンダイの古株警備員。
桑島隆平
海外でも評価の高いファッションデザイナー。クワジマリュウヘイオフィシャルシリーズの略でQros。Qqosのチーフ・エグゼクティブ・デザイナー。
遠藤千春
久岡リナの姉。新百合ヶ丘のクリーニング店で働いている。
久岡リナ
遠藤亜矢。栗山がスキャンダルを一本抜いた女優。記事が原因で自殺未遂を起こす。
林田。
週刊キンダイ編集長。
梶尾
フェイス・プロモーション専務。
橘ミク
梶山がニューハーフ・ショーパブ「エンジェルダスト」で撮った写真に写ってるQrosの女に似てる人。佐々木凛太郎。
平
「スマッシング・カンパニー」の現場でタレントのケアをするマネージャー。
倉持澄子
大が三つもつくくらいのベテラン女優。
沢口宏美
病院の御曹司と結婚したが女優業に対する認識のズレから離婚。栗山がインタビューした。
市瀬真澄
栗田が『罪の形』で福永瑛莉にインタビューした時にコーヒーを淹れてくれた女性。二十四歳。
栗山志穂
栗山孝治の妹。
岩崎智弘
「スマッシング・カンパニー」のチーフマネージャー。
内村千明
「スマッシング・カンパニー」の経理。
中畑
もとは「梅田興業」という大阪のお笑い系プロダクションの社員。
中沢壱子
「フェイス・プロモーション」のグラビアタレント。
アキヤマ
園田にQrosの女のプライベートを暴けと依頼。