あらすじ
時は平安。父親が濡れ衣を着せられ急死し、一人残されてしまった中納言の姫君は、謎の盗賊にさらわれて……。姫は、姿を男子に替え、夜露と名を改め、夜盗として活躍し始める。美しく鮮やかな京の町を、姿を霧のように消すことができる狭霧丸と夜露が跋扈する。姫と盗賊が繰り広げる、爽快活劇。凛としながら、平安絵巻のような華やかさもある、22歳大型新人デビュー作!
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Posted by ブクログ
平安時代、親が亡くなると後ろ盾のいない姫は没落となり尼になって両親を弔う。晶子はそんな逆境を乗り越えて盗賊となり父親の仇を打つ。世間知らずだった姫が家の外で起きている貧富の差や、姫の周りにいた貴族の企みや裏切りを目の当たりにしながらも腐ることなく盗賊となっても気品ある態度、考え方にぶれる事がない姫にぶれない性格になりたいと憧れ、目指したい女性の1人である。目指す女性像をこの本は教えてくれた。
Posted by ブクログ
NHKラジオの青春アドベンチャーで放送されていたのをきっかけに読んでみた。
痛快なストーリーで面白く読めた。
平安時代という舞台設定もユニークでよかった。
単なる児童文学というだけでなく、平安時代の時代風景もそれなりに描かれている点が好ましい。
さらっと読める物語を求めている大人にもおすすめ。
Posted by ブクログ
時代物には、なにかロマンを感じてしまいます。昔の日本人の恥じらいが醸し出されてるからでしょうか。
結婚をしたがらない姫を、嘆きながらも見守るご両親。でも、そんな幸せもつかの間あっという間にお家は取り交わされるがごとく崩壊していく。そんな中にも、応援してくれる人々は多く、ひたむきな女性の足掻きを感じる。きれいな表紙に負けない夜露姫の活躍読んで下さい。