あらすじ
明治天皇と昭憲皇太后に仕えた女官の手記。華族・久世家の長女、三千子の見聞は、宮中のしきたりや天皇皇后の実像を生々しく伝える。数十人にのぼる女官のさまざまな職名と仕事、天皇自らが名づけた源氏名とニックネーム。「雀」と呼ばれた三千子は、天皇皇后の睦まじい様子に触れ、女官たちに気安く声を掛けて写真をねだる皇太子(大正天皇)に戸惑う。さらに、「俗の言葉でいえばお妾さん」である権典侍と、皇后の関係とは――。
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Posted by ブクログ
明治天皇皇后両陛下に仕えた女官の手記。
昭和天皇の侍従のは読んだことがあるけれどこちらは初めて。
知ることのない宮中のこと。面白かったー。
明治天皇の美子皇后は聡明だけど子供がなかった。もし皇太子でも産んでたら、日本の歴史の一部も変わったかもね、という意味のことまで書いてある。また、大正天皇のことを赤裸々に書いてある、、というかディスってるし、明治天皇がもっと長生きしてたら日本はこんなにみじめな姿になってなかったんじゃないかとも。攻めてるなー。
雑誌などに嘘が書いてあるから、女官時代のことを思い出すまま書いた、とある。タブーを破って1960(昭和35)年によく出せたなーと。←平成天皇の皇太子時代のご成婚の次の年。