女官 明治宮中出仕の記

女官 明治宮中出仕の記

1,210円 (税込)

6pt

明治天皇と昭憲皇太后に仕えた女官の手記。華族・久世家の長女、三千子の見聞は、宮中のしきたりや天皇皇后の実像を生々しく伝える。数十人にのぼる女官のさまざまな職名と仕事、天皇自らが名づけた源氏名とニックネーム。「雀」と呼ばれた三千子は、天皇皇后の睦まじい様子に触れ、女官たちに気安く声を掛けて写真をねだる皇太子(大正天皇)に戸惑う。さらに、「俗の言葉でいえばお妾さん」である権典侍と、皇后の関係とは――。

...続きを読む

女官 明治宮中出仕の記 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年11月29日

    ある女官による、出仕の記録。

    かなり赤裸々に語られており、
    本来ならばつまびらかにされるものではない宮中の様子を、分かりやすく伝えている。

    歴史的史料としても、有意義。

    0

    Posted by ブクログ 2023年07月24日

    明治時代の宮中の様子を、まだ少女といえる年齢で女官として上がった華族の女性の目を通して詳細に記した本。内容はどこを取っても驚き。
    文章は感受性豊かな自然体で色や匂い音が容易に脳内で再生される。全体的に「上品な意地悪」という塩味が効いてるのか最後まで全く飽きない。
    大好きな本。

    0

    Posted by ブクログ 2021年03月31日

    明治時代の宮廷の様子が実際の体験をもとに綴られている。
    巻末の解説も詳しくて興味深い。

    明治天皇を中心に宮廷が一丸となって西洋風のマナーを日常に採り入れようと、みんなで一緒にランチをしたり洋装でお庭に出てピクニックをしたりという話題が続いている部分もあり、なんだか楽しそうだなと思った。

    意外と活...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2018年11月27日

    堂上公家・久世家の姫様は、明治天皇の后・美子皇后付の女官として
    18歳で宮中に上がった。

    「宮中で見聞きしたことは他言ならぬ」。

    その禁を破って、著者が自身の体験を綴ったのは退官から約40年後
    の昭和35年だから、明治天皇も美子皇后もお許し下さるだろう。

    江戸時代の大奥ほどではないに...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2018年11月18日

    明治四十二年、子女の自由が無視され、本当に女はつまらないものだと思っていた作者が自活の道を探っていたときにもたらされた、宮中奉仕の話。と冒頭から引き込まれる。
    無責任な噂話を否定するために書かれたという出仕当時の話は、貴重な資料だろう。

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月16日

    Audibleにて。
    明治時代の女官の仕事や人間関係、皇室の生活など、庶民では知ることのできない内容でとても興味深かった。
    ちなみに表紙の人は著者ではない女官とのこと。
    ずっと表紙の人だと想像しながら聴いていたので、少しがっかりした。

    0

    Posted by ブクログ 2020年05月16日

    明治天皇の晩年に宮中で仕えた女性の手記。著者はなかなかのお転婆で毒舌だ。
    若さと愛嬌で可愛がられていたのが所々からうかがえる。

    皇太子時代から大正天皇にアプローチされたり、退官が決まった後いろいろな人から縁談を持ちかけられたりとなかなかのモテぶりだが、初恋を成就させて好きな人と結婚するなど結構しっ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2018年12月19日

    明治天皇の治世末期に女官として仕えた著者の回想録。宮中の様々な出来事、習慣などは中々世の中に出て来ないので、貴重な記録といえる。著者も、本書を著したのが戦後という事情もあろうが、かなり思い切った出版だったのではなかろうか。ほんの数年の経験ではあるが、宮中のしきたりや出来事がリアルに描かれている。
    ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月03日

    明治の末に京都の華族の家から女官として採用された著者。平民から見れば読み物の世界でしかない天皇の日常が垣間見られるようなそんな本。長年月をかけて作られた高貴なものの美しさや気持ち悪さが出てて興味深い。

    0

    Posted by ブクログ 2021年05月24日

    ベールに包まれた当時の明治天皇と皇后の
    生活が、とても詳しく時にはユーモアも
    交えて書かれている。
    著者の山川三千子は華族の出身で18から23歳まで
    多感な時期に宮勤めをしていたからか
    本人のその時々に感じた素直な感想を書いていて
    その当時にしたら暴露本の様に受け取られた
    のかも知れないが、21世紀...続きを読む

    0

女官 明治宮中出仕の記 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

講談社学術文庫 の最新刊

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

同じジャンルの本を探す