あらすじ
身体を自在に着脱できる人形男がどこまでも追ってくる! 目的は、自分の生みの親である博士にもう一体動く人形(ゴーレム)を作らせること。これに対し少年探偵隊は、唯一の弱点である頭部内の「命を生む紙」を入手しようとする。しかし、ようやく目にしたのは聞いたのとはまったく違う文字だった! 周到な論理によって構築された極限状況ミステリ。
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Posted by ブクログ
森川智喜、三途川シリーズ第三段。文庫化が待望であった。
自ら定義したギミックとガジェットをフル活用するシリーズコンセプトを、今回も満喫できた。
乱歩少年探偵団風の文章もよかったし、前作で気になった起承転結のバランスも、今回は良好だったように思う。
次作が近く発売だというのが嬉しい。
ちなみに、巻末解説がよい。簡潔な文章で魅力がまとめられている。
4
Posted by ブクログ
♪ぼ、ぼ、ぼくらは少年探偵隊というわけで、少年探偵隊と不死身の人形怪人の死闘(?)を、文体まで乱歩に寄せて描く。とはいえ、頼みの名探偵が極悪非道の三途川とあっては、「バンザーイ、三途川先生、バンザーイ」とはいかないわな。ミステリとしては、神経の行き届いた論理パズルが楽しい。ただ、多少強引さも感じるかな。
Posted by ブクログ
乱歩の少年探偵団シリーズ調の文章が良いですね。「いかにも」な感じで。三途川は、ああいうキャラと毎度の事ながら判ってるので、いつ本性を表すのかとワクワクしながら読めましたよ。