あらすじ
個人製作は不可能といわれたレンズ式のプラネタリウムを、大学生にして独力で完成させ、ソニーに就職後も、二足の草鞋で、当時、投影恒星数世界最多、重さ30キロの移動式プラネタリウム「メガスター」を開発した天才技術者、大平貴之。人間関係が苦手で、周囲と衝突を繰り返し、ソニーを飛び出した大平は、既存メーカーとの熾烈な開発競争などの苦難に直面しつつも、世界最先端の独創的なプラネタリウムを次々に作り出していく
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Posted by ブクログ
愛好家から高い支持を集めるメガスター、星が綺麗との評判に、以前から興味があった。岐阜県藤橋城では、お城のなかに設置されているとか。近いうちに行ってみようと思う。
「星に願いを〜七畳間で生まれた410万の星〜」も観てみたい。
毛利さんからの厳しい言葉。そして、約束。約束を果たしたシーンは、感動で背筋がぞくぞくした。
エストニアの全天球プラネタリウム、観てみたい。
3Dの星空とプラネタリウム、町の夜景を融合させた企画「東京スターりーナイト」は是非観に行きたかった。次に開催されたら必ず行きたい。「中にはスピード違反で赤色灯を明滅させた覆面パトカーに追いかけられる車まで再現するという凝りようだった。」すごいこだわり。
Posted by ブクログ
本書を読んで強く思ったこと
・山梨の科学館の影響力の大きさをしった。
以前からここの番組制作力は素晴らしいと思っていたが、より行きたいと強く思うようになった。
・エストニアの全天球プラネタリウムを初めて知り、そのアイデアを出した女性が強く印象に残った。 一度見てみたい。
・日本における2社のプラネタリウム(GとM)に対してメガスターがどう挑むか。 互いの終わり無き闘いが記してあり、興味深かった。 ツァイスがどういう姿勢なのか、少し気にはなった。
・川崎がそうであるように、やはりプラネタリウムは生解説こそ魅力が充分に発揮されると改めて思った。 古き佳きプラネタリウムをもっと多くの方に知ってほしい。 最近の人は、オート番組しか観てない人も結構いると思われる。
・常設として九州でもメガスターをどこかが導入しないかと思っている。
Posted by ブクログ
ポータブル型プラネタリウムを学生時代に自力で開発。
ソニーに入社し、生産技術部門に配属。花形部門でないため残業が少なく時間確保、資金も増えて開発も継続。
ISP国際プラネタリウム協会の大会で大学の時に作ったアストロライナーの発表を行い賞賛される。
2年後、性能を上げた「メガスター」を製作し、ロンドンの大会で発表。
世間で評判となり、個人の趣味であったものが、上司の薦めにより、役員に認められてソニーでの事業化が決定。知財権利をソニーに許諾することになり、ソニー製「シアタリウム」が完成。一方で同時に500万個以上を投影できる個人の「メガスターⅡ」も完成し、東急文化会館の最後のイベント開催となった。それを後ほど日本科学未来館に常設。
教育機器としてのプラネタリウムがミュージシャンやアーティストとのコラボ機器にもなっていった。
2005年、
セガトーイズで玩具として「ホームスター」を発売。レンズ+リスフィルム+LEDでコストを抑制。累計100万台突破。
2011年、
エストニアに世界初の全天周光学プラネタリウムを設置。
2012年、
明るい星だけコンピュータ制御し光学式で映しそれ以外はデジタルデータをプロジェクタで投影する「フュージョン」を川崎青年科学館に設置。
2016年、
ソニーの元先輩との共同開発のナノレベル原板にて13.5等星までの10億個の星を投影できる「ギガスター」の基礎技術を開発。