あらすじ
どこにでもいる、ごく普通の人妻たち。共通しているのは、禁忌を犯していること。罪悪感がまったくないのは、母の愛が欲しかった私の、必然だから。恋愛小説の妙手、宮木あや子が描く六つの愛欲小説。
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Posted by ブクログ
☆天国の鬼…うーん、「春狂い」思い出す。
比べれば、全然救いがあるけれど。
この2人は、結婚には向かないのだろうなあ。
そんなほのぼのと日なたで笑い合ったり、ささいなことで喧嘩したり、そういう家庭的な風じゃない。もっと余裕がなくて、それしかなくて、求めることも求められることも必然。引き付けあう力が半端ではないというか、だからこそ2人で生きることを現実にしちゃいけないっていうか。今ぐらいの距離がベストなんだと思う。一番愛していても、一番近くにいない方がいいことも、あるのかあ。
Posted by ブクログ
すごかったなぁ。嗜虐性が共通して流れていて、母と娘の関係はとくに壮絶でした。最後のサプライズがなかったら、若いひとが読む本だよな・・・(厨二っていうか)とだけ思って終わったかもしれない。
Posted by ブクログ
愛という檻にとらわれた女たち。
虐待されていた頃、一緒に家出をしてくれた医者の息子との偶然の再会。
自然派食品を愛する主婦のパート先の在日のバイトとの乱暴な関係。
金のために資産家と結婚した女が少女に抱いた気持ち。
ピアノを習いに来ている単身赴任の男に欲情する暇を持て余した専業主婦。
ヤクザの男が残した部屋で彼の帰りだけを待つと決めたとき。
大人へと成長してく娘の姿を認められず、いつまでの自分の操り人形として接する過干渉の母親。
読みやすい。
読みやすいけどバッドエンド(?)で読んでてつらい。
そして表紙の絵が不気味で怖いんですけど。。。